2005/9/29(木) 「チャーリーとチョコレート工場」2005年09月29日 00:00

仕事の後、池袋シネマロサにて。

バートンらしさ全開の、皮肉でグロで作り物っぽく、そして綺麗なファンタジー。
子供は吹替版を見ているのだろう、思ったより混んでいたが大人の映画として鑑賞できた。そう、これは大人の観る映画だ。

まず、ジョニー・デップのウォンカが親子関係にトラウマを持つコミュニケーション不全。
故意か事故かは微妙ながら、フリークスっぽいクソガキどもへのお仕置きが小気味よい。
そしてこれまたフリークス、小人のウンパ・ルンパの歌と踊りが楽しい。何人かに演技させて顔だけ差し替えたのかと思ったら、ディープ・ロイが一人で演じたのだという。
クリストファー・リーはやっぱり貫禄。

お遊びは「2001年宇宙の旅」。モノリスチョコを食べたら賢くなってしまいそうだ。

監督の前作「ビッグ・フィッシュ」(https://www.sonypictures.jp/he/750262)は予告を見て綺麗な作品だと思ったのだが、「大人になったティム・バートン」という評を読んでいまいち食指が動かず未見。上で大人の映画と書いたが、完成して大人しくなったバートンは見たくないのだ。「シザーハンズ」や「バットマン」の如く欠落部分を抱えた存在を描く、あるいは「マーズ・アタック!」や「エド・ウッド」の如く好きなオモチャをぶちまけてゴキゲンなのがバートンの本領と思う。

それでも家族を持つのが一番の幸せという本作は、自身も家庭を持ったバートンの変化の表れなのかもしれない。
バートンよ、いつまでもウォンカであれ。

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