2005/4/11(月) 『念力姫』2005年04月11日 00:00

念力姫』を読む。笹公人2冊目の本で、短歌の他に詩作や予備校時代の戯文などを収めたバラエティ作品集。
表題の<念力姫>は微笑ましい恋の詩(少々複雑な微笑だが)。
やはりイメージ喚起力に富んだ短歌が面白い。

☆金縛り解けぬ真夜中吾(あ)の顔を横切ってゆく沢蟹親子
☆ふりむけばタイム・リープの少女いる渡り廊下はひかりにみちて

連作でストーリーを語る<ゾンビ先生>もいい。
<故・愛犬ゼロに捧げる>、『うしろの百太郎』に登場した霊界通の犬がゼロといったなぁ、確か。

トンデモ本の世界』がきっかけで読んだ『念力家族』にノックアウトされて以来注目の歌人。念力家族のその後も気になる。次の本を待とう。
しかし、スーツ着用のサラリーマンが通勤電車で本をめくりながらニヤニヤ(さすがに声は立てない)、というのは傍から見てどんなものか。

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