2025/8/21(木) 「劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」 ― 2025年08月21日 08:55
「劇場版 鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来」鑑賞@イオンシネマ熊谷。
⇒ 作品公式サイト
これまで「鬼滅」はTVシリーズ、劇場版を観てきた(⇒ 2021/2/13 「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」)。その完結編を劇場版とするのは理解できるとしても、3部作となると少々面倒くさい。原作コミックで物語の結末は分かっているのだし、そのうちにTVでまとめて鑑賞する機会もあるのでは・・・と思っていたが、バイクの自賠責継続のため熊谷まで出向くついでにスクリーンで観ることにした。
かつて煉獄杏寿郎を倒した猗窩座(アカザ)と炭治郎&冨岡義勇の死闘をメインに、無限城に落とされた鬼殺隊の戦いを描く。第一章にして3時間近い(155分)大作だが、これまでと同様に力の入った戦闘シーンに、総力戦の中でのスポット移動、そこに前後左右上下がめくるめく入れ替わる無限城の3DCG描写が相俟って、時間を感じさせずにエンドクレジットまで突っ走る。
TV画面ではなくスクリーンで観る価値はあった。主人公クラスの造形の薄さ--善い人一辺倒の炭治郎とか、鬼の力のいいとこ取りで寝ていれば体力回復する禰󠄀豆子はズルいとかーーといった点は今更変えようもないだろうが、コミックのアニメ化としては現在最上の出来と言えるだろう。第二章も映画館に出向くことになると思う。
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これまで「鬼滅」はTVシリーズ、劇場版を観てきた(⇒ 2021/2/13 「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」)。その完結編を劇場版とするのは理解できるとしても、3部作となると少々面倒くさい。原作コミックで物語の結末は分かっているのだし、そのうちにTVでまとめて鑑賞する機会もあるのでは・・・と思っていたが、バイクの自賠責継続のため熊谷まで出向くついでにスクリーンで観ることにした。
かつて煉獄杏寿郎を倒した猗窩座(アカザ)と炭治郎&冨岡義勇の死闘をメインに、無限城に落とされた鬼殺隊の戦いを描く。第一章にして3時間近い(155分)大作だが、これまでと同様に力の入った戦闘シーンに、総力戦の中でのスポット移動、そこに前後左右上下がめくるめく入れ替わる無限城の3DCG描写が相俟って、時間を感じさせずにエンドクレジットまで突っ走る。
TV画面ではなくスクリーンで観る価値はあった。主人公クラスの造形の薄さ--善い人一辺倒の炭治郎とか、鬼の力のいいとこ取りで寝ていれば体力回復する禰󠄀豆子はズルいとかーーといった点は今更変えようもないだろうが、コミックのアニメ化としては現在最上の出来と言えるだろう。第二章も映画館に出向くことになると思う。
2025/8/23(土)~8/24(日) SMSCAクリーン登山(大高取山)&暑気払いキャンプ ― 2025年08月23日 00:00
2025/8/30(土)~9/1(月) 白山 ― 2025年08月30日 00:00
夏の間にもう一山と、日程と天候とを見合わせて白山を選定。山と高原地図(昭文社)の2010年版が手元にあり、その頃にも検討して結局行かなかった山だ。
早朝発のバスに合わせ、前日に松任(金沢からIRいしかわ鉄道で3駅目)へ。駅から少し歩いた松任金剣宮(まっとうかなつるぎぐう)に無事登頂を祈願する。御祭神のうち都留伎日子命(つるぎひこのみこと)は白山山頂剣ヶ峰の神霊とのこと。駅前の居酒屋・蒼そうで地酒を飲む。グランドホテル白山は「訳あり」シングルで5500円と安かったので、夜間の機械音とかウォシュレットの不調とかに文句は言わない。
■8/30(土)
松任駅5:30発の白山登山バス(⇒ 株式会社マップ)には十数人が乗車。車中で夜明けを迎える。市ノ瀬まで1.5時間、2500円。乗客が皆、別当出合まで入るシャトルバスに乗り継ぐのを尻目に、ビジターセンター(標高830m)前のベンチで身支度。
歩き出したところで目に入った岩屋俣谷探勝路は登山道とは違うのかと地図や方角を確認し、出発は7時半になった。別山・市ノ瀬道は、車道を3~4分進んだ分岐を右へ。
工事用道路から樹林に入る。標高1120m辺りで水流を跨ぐとますます緑が濃く、年古(ふ)りたブナがうっそうとしている。地図に「最後の水場」とある1260m地点には立派な指導標が立っているが、水場としては心もとない。細く滴り落ちている流れをペットボトルに受けたが、次の人が来たので満杯を待たずに交代した(ホテルで2本汲んできて、あと1本追加するつもりだった)。先の水流には水場の掲示は無かったが、そちらで汲んだ方が良かった。水の気配のあるうちはいくらか涼気も感じられたが、いよいよ本格的に暑い。ツリフネソウやカニコウモリなどの花が出てきて慰められる。1530mを越えた辺りで熊スプレーを拾った。本来は付いているセイフティは外されているようで、軽くレバーを押すとピュッと出る。高価なものなので小屋に届けるかと、ザックのサイドポケットに収めた。1650m、狭い道だがいくらか風の通る場所で休憩。登山道に入ってから途切れていたスマホ電波が再び入るようになった(以後、山頂部から北に外れるまで、電波はほぼ取れたようだ)。
高い樹木が途切れて明るくなると、盛りは過ぎたものの様々な花が咲いている。写真1枚目:リンドウ & ツリガネニンジン(の高山型、ハクサンシャジン?)、2枚目:アキノキリンソウ & ホツツジ & カライトソウ。チブリ尾根避難小屋に11時に到着し、15分程休憩。白山主峰~別山は頭が雲に隠れてちょっと残念。別山まであと少しと思うが、暑さに疲れて足が重い。急登で御舎利山(2388m)に上がると、昼寝している単独男性がいる。軽装で行き来する何人かは泊地に荷物を置いての別山ピストンだろうか。
別山への分岐傍らの古い指導標にザックのベルトを回して万一にもクマに持っていかれないようにデポし、空身で別山をピストンする。13:20、別山(2399.1m)登頂。到着時には山頂は無人だった。別山神社に置かれた碑伝(ひで)にある「四海波(しかいなみ)嶽」は別山の古名だ。分岐に戻り指導標を確認すると、本日の泊地・南竜ヶ馬場まで4.2km。もはやくたびれてスピードも出ないので、花を見ながらゆっくり行く。ウサギギク、ヤマハハコ、コウメバチソウ(?)、ミヤマタンポポ(?)、ミヤマリンドウなど。チングルマは綿毛になっている。前方に見えている二人組もそれほど変わらないペースのようだ。右手に見える水面は白水湖、奥の崩壊面が目立つのは三方崩山。大屏風の手前、右手の広い斜面は、季節にはさぞや見事なお花畑になるのだろう。今はハクサンフウロ、イブキトラノオ、カラマツソウなど。アザミもありふれている。ちょっとした池もあり、トリカブト、コゴメグサなど。マツムシソウに戯れるのはクジャクチョウ。大屏風や地図に危険マークのあるガレは何事もなく通過し、天池で休憩していた二人組に追いついた。こちらも一本。池にはサンショウウオの幼生らしいのがたくさんいる。油坂の頭(2256m)に「この先火口域から2.5km圏内」の標柱を見、県境稜線を離れて下っていく。線香花火のようなシモツケソウ、オンタデ、エゾシオガマ、ダイモンジソウ、ニッコウキスゲなど。キイチゴがなっていたので口に入れてみると少し酸っぱい。ずっと下っていくと、赤谷で休憩中の二人組にふたたび追いついた。自分もザックを下ろし、汗まみれのTシャツを脱いで流れで洗う。適当に絞って身に着けると冷たくて気持ち良い。水流に沿ってオタカラコウが咲いている。赤谷からまたひと登りすると湿原になって、ようやく南竜山荘が見えた。
木道からの分岐に「南竜ヶ馬場野営場⇒」とあるのに従ってテント場(2080m)に出た。時刻は16:20、市ノ瀬からの標高差1250mを、地図のコースタイム7時間40分のところを1時間以上余分に費やして登った訳だ。ザックを下ろして周囲を歩いてみると、通路に沿って伸びるテントサイトの山荘からは一番遠い端で、トイレや水場からも離れていることが判明。しかし、便利なところはテントが立て込んでいて、その間に入っても落ち着かない。外れで良しとしよう。
暗くならないうちにと山荘に向かい、無人のセントラルロッジでテント料金(1000円)を支払う。拾った熊スプレーを山荘の受付に渡し、缶ビール(600円)を買って戻った。
ここの水場は建屋内の流しに蛇口が並んでいる。トイレ個室は洋式水洗で備え付けの紙も流せ、キャンプ場並みだ。
■8/31(日)
3時に起床するときれいな星空。夜露に濡れたテントを畳み、5時に出発、8℃。
ビールの空き缶を返すため山荘に立寄り、夜露避けに履いていた雨具ズボンを脱ぐ。室堂にまっすぐ向かう道は結構きついウォーミングアップだが、トンビ岩を過ぎると傾斜が緩む。雪田が現れ、一時道を見失ったが、適当に進んで復帰し、室堂平(2450m)に到着。ここの水場は営業時間に関係なく利用できる。ビジターセンターで白山の山バッジ(600円)を購入し、白山奥宮にお参りした。最高点の御前峰には奥宮の横から登る。最初は石畳でその先もよく整備されているが傾斜は強い。イワギキョウを見ながらゆっくり上がり、7:35に白山・御前峰(2702.0m)登頂。室堂越しに、登ってきた別山・市ノ瀬道が見える。太郎平から白山が見えた(⇒ 2024/9/5~9/9記事)のだから、こちらから太郎平や1ヶ月前に踏んだ黒部五郎岳(⇒ 7/30~8/2記事)も見えるはずと思うが、北ア方面は山がありすぎる~。
笹の間のトラバースから天池へ向かう登りにかかる。傍らになっているキイチゴをいくつか摘まんだ。
天池の水は綺麗に澄んでおり、煮沸すれば問題なく飲めそうだ。これなら油池で無理に汲む必要もなかったか。トンボが産卵していた。「この先火口域から4km圏内」の標柱を過ぎ、百四丈滝展望台に立寄った。古白山火山の溶岩から成る斜面を落差90mをもって落ちる、良い滝だ。美女坂の頭の指導標に「奥長倉避難小屋 あと30分」とあるのを見て、やれ嬉しやと下っていく。が、30分かかって鞍部に至り、まだ目の前の奥長倉山を越えなければならない。「水のみ場5分」といい、この30分といい、基準がおかしいのではないか。奥長倉は短いながらも急登で、荷の重さが堪える。ようよう奥長倉山(1771m)を踏んで、避難小屋に到着した。時刻は14:55、テント場を出てから10時間も掛かってしまった。
避難小屋は貸切り。入った時には少々トイレ臭かったが、入口と窓を開放しておいたら軽減した。外のテーブルにテントを載せて乾かしながら、コーヒーや米焼酎を飲み、アブやトンボを相手にぼーっと過ごす。夜は静かだった。
■9/1(月)
5時前に出発。今日も晴れ。口長倉には1660.4m三角点があるが、その先1630m地点にも「口長倉 主三角点」と木札が付いて、脇に数歩入ったところに古い標石があった。図らずも黒部五郎(⇒ 7/30~8/2記事)に続いて山林局の三角点に遭遇したのだった。6時半にしかり場分岐。ここから道の様相が変わって、ハイキングコース並みとなる。ただ、しばしばコロンとした糞が落ちている。クマにしては小さいが・・・と思っていると、6:50、下り斜面の先で藪を分ける音。姿は見えなかったが、鹿だろうか。
もう少し行くと、今度はベチャっとした糞があった。群がっているのはヨツボシモンシデムシか? 腐肉食性で糞虫ではないはずだが。檜倉(1213.7m)を越えて下りて行くと、30cmほどのマムシが前を横切った。
いったん林道に絡んで、ゴンドラリフト(⇒ 白山一里野温泉スキー場/ゴンドラ)山頂駅に7:45。「準備中」でひっそりしている。下りる予定の北東尾根の入口を探して敷地を区切るチェーンに沿って行き、この辺と思うところを探るが、丈高いヤブになってとても入れない。リフトに沿った土斜面に足跡らしきものがあるので、ここから繋がるのか?と下りてみると、そのまま北に向かって道路に出てしまった。大回りだがまあいいかと進むと、もうひとつリフトの駅らしきものがあり、来合わせた管理人(?)に訊いて草ぼうぼうのスキー斜面を下ってショートカットした。ゴンドラリフト山麓駅のトイレで顔を洗い上半身を拭って、白山一里野バス停に9:15。
9:40のバスに乗り、瀬女(せな)で乗り継ぎ、一の宮(鶴来駅の三つ手前)で降車して白山比咩神社に無事下山のお礼参拝。白山奥宮遥拝所もあるが、行列しているのでパスした。次のバスまで1時間以上あるので、鶴来駅まで30分ほど歩いて大汗をかいた。駅前にコンビニもなく、自販機の飲料で喉を潤して電車を待つ。金沢に出て、アパホテル金沢駅前の日帰り入浴(1000円)を利用した(一里野や瀬女の温泉は、この時期・時間には営業していないのだ)。
三日間で距離40km、標高累積(+)3893mを踏破した。しかし、この暑さにやられた面はあるにせよ、昔と比べてスピードが落ちたなぁ。
早朝発のバスに合わせ、前日に松任(金沢からIRいしかわ鉄道で3駅目)へ。駅から少し歩いた松任金剣宮(まっとうかなつるぎぐう)に無事登頂を祈願する。御祭神のうち都留伎日子命(つるぎひこのみこと)は白山山頂剣ヶ峰の神霊とのこと。駅前の居酒屋・蒼そうで地酒を飲む。グランドホテル白山は「訳あり」シングルで5500円と安かったので、夜間の機械音とかウォシュレットの不調とかに文句は言わない。
■8/30(土)
松任駅5:30発の白山登山バス(⇒ 株式会社マップ)には十数人が乗車。車中で夜明けを迎える。市ノ瀬まで1.5時間、2500円。乗客が皆、別当出合まで入るシャトルバスに乗り継ぐのを尻目に、ビジターセンター(標高830m)前のベンチで身支度。
歩き出したところで目に入った岩屋俣谷探勝路は登山道とは違うのかと地図や方角を確認し、出発は7時半になった。別山・市ノ瀬道は、車道を3~4分進んだ分岐を右へ。
工事用道路から樹林に入る。標高1120m辺りで水流を跨ぐとますます緑が濃く、年古(ふ)りたブナがうっそうとしている。地図に「最後の水場」とある1260m地点には立派な指導標が立っているが、水場としては心もとない。細く滴り落ちている流れをペットボトルに受けたが、次の人が来たので満杯を待たずに交代した(ホテルで2本汲んできて、あと1本追加するつもりだった)。先の水流には水場の掲示は無かったが、そちらで汲んだ方が良かった。水の気配のあるうちはいくらか涼気も感じられたが、いよいよ本格的に暑い。ツリフネソウやカニコウモリなどの花が出てきて慰められる。1530mを越えた辺りで熊スプレーを拾った。本来は付いているセイフティは外されているようで、軽くレバーを押すとピュッと出る。高価なものなので小屋に届けるかと、ザックのサイドポケットに収めた。1650m、狭い道だがいくらか風の通る場所で休憩。登山道に入ってから途切れていたスマホ電波が再び入るようになった(以後、山頂部から北に外れるまで、電波はほぼ取れたようだ)。
高い樹木が途切れて明るくなると、盛りは過ぎたものの様々な花が咲いている。写真1枚目:リンドウ & ツリガネニンジン(の高山型、ハクサンシャジン?)、2枚目:アキノキリンソウ & ホツツジ & カライトソウ。チブリ尾根避難小屋に11時に到着し、15分程休憩。白山主峰~別山は頭が雲に隠れてちょっと残念。別山まであと少しと思うが、暑さに疲れて足が重い。急登で御舎利山(2388m)に上がると、昼寝している単独男性がいる。軽装で行き来する何人かは泊地に荷物を置いての別山ピストンだろうか。
別山への分岐傍らの古い指導標にザックのベルトを回して万一にもクマに持っていかれないようにデポし、空身で別山をピストンする。13:20、別山(2399.1m)登頂。到着時には山頂は無人だった。別山神社に置かれた碑伝(ひで)にある「四海波(しかいなみ)嶽」は別山の古名だ。分岐に戻り指導標を確認すると、本日の泊地・南竜ヶ馬場まで4.2km。もはやくたびれてスピードも出ないので、花を見ながらゆっくり行く。ウサギギク、ヤマハハコ、コウメバチソウ(?)、ミヤマタンポポ(?)、ミヤマリンドウなど。チングルマは綿毛になっている。前方に見えている二人組もそれほど変わらないペースのようだ。右手に見える水面は白水湖、奥の崩壊面が目立つのは三方崩山。大屏風の手前、右手の広い斜面は、季節にはさぞや見事なお花畑になるのだろう。今はハクサンフウロ、イブキトラノオ、カラマツソウなど。アザミもありふれている。ちょっとした池もあり、トリカブト、コゴメグサなど。マツムシソウに戯れるのはクジャクチョウ。大屏風や地図に危険マークのあるガレは何事もなく通過し、天池で休憩していた二人組に追いついた。こちらも一本。池にはサンショウウオの幼生らしいのがたくさんいる。油坂の頭(2256m)に「この先火口域から2.5km圏内」の標柱を見、県境稜線を離れて下っていく。線香花火のようなシモツケソウ、オンタデ、エゾシオガマ、ダイモンジソウ、ニッコウキスゲなど。キイチゴがなっていたので口に入れてみると少し酸っぱい。ずっと下っていくと、赤谷で休憩中の二人組にふたたび追いついた。自分もザックを下ろし、汗まみれのTシャツを脱いで流れで洗う。適当に絞って身に着けると冷たくて気持ち良い。水流に沿ってオタカラコウが咲いている。赤谷からまたひと登りすると湿原になって、ようやく南竜山荘が見えた。
木道からの分岐に「南竜ヶ馬場野営場⇒」とあるのに従ってテント場(2080m)に出た。時刻は16:20、市ノ瀬からの標高差1250mを、地図のコースタイム7時間40分のところを1時間以上余分に費やして登った訳だ。ザックを下ろして周囲を歩いてみると、通路に沿って伸びるテントサイトの山荘からは一番遠い端で、トイレや水場からも離れていることが判明。しかし、便利なところはテントが立て込んでいて、その間に入っても落ち着かない。外れで良しとしよう。
暗くならないうちにと山荘に向かい、無人のセントラルロッジでテント料金(1000円)を支払う。拾った熊スプレーを山荘の受付に渡し、缶ビール(600円)を買って戻った。
ここの水場は建屋内の流しに蛇口が並んでいる。トイレ個室は洋式水洗で備え付けの紙も流せ、キャンプ場並みだ。
■8/31(日)
3時に起床するときれいな星空。夜露に濡れたテントを畳み、5時に出発、8℃。
ビールの空き缶を返すため山荘に立寄り、夜露避けに履いていた雨具ズボンを脱ぐ。室堂にまっすぐ向かう道は結構きついウォーミングアップだが、トンビ岩を過ぎると傾斜が緩む。雪田が現れ、一時道を見失ったが、適当に進んで復帰し、室堂平(2450m)に到着。ここの水場は営業時間に関係なく利用できる。ビジターセンターで白山の山バッジ(600円)を購入し、白山奥宮にお参りした。最高点の御前峰には奥宮の横から登る。最初は石畳でその先もよく整備されているが傾斜は強い。イワギキョウを見ながらゆっくり上がり、7:35に白山・御前峰(2702.0m)登頂。室堂越しに、登ってきた別山・市ノ瀬道が見える。太郎平から白山が見えた(⇒ 2024/9/5~9/9記事)のだから、こちらから太郎平や1ヶ月前に踏んだ黒部五郎岳(⇒ 7/30~8/2記事)も見えるはずと思うが、北ア方面は山がありすぎる~。
15分程景色を楽しんで、次のピークへ。下の写真中央が剣ヶ峰、左が大汝峰。
地図では剣ヶ峰に道は無いのだが、登った記録はある(⇒ ヤマレコ/白山(加賀禅定道~三峰~室堂~中宮道周回))。しかし、御前峰から眺めても近づいてみても明瞭な踏み跡は無く、登って登れないことはないが足元がガラガラで不安定そうだ。今日もまた暑くて体力を使いそうだし、剣ヶ峰(2677m)は割愛することに決定。
翠ヶ池が美しい。
翠ヶ池が美しい。
大汝峰には大回りせずに取り付けそうに思うが、おとなしく道を辿って中宮道が交差する大汝峰分岐で休憩。ここは通過する人がいたが、終わってみるとこの先はまったく人に会わなかった。スマホの電波も覚束ない(この先、下山間近まで電波無し)。
大汝峰(2684m)に9:05登頂。剣ヶ峰の神様には松任で御挨拶したし、これで別山を含め、白山コンプリートとしてよいだろう。
大汝峰(2684m)に9:05登頂。剣ヶ峰の神様には松任で御挨拶したし、これで別山を含め、白山コンプリートとしてよいだろう。
山頂の一角には「緊急避難以外立入禁止」の小屋があったが、中は未確認。
七倉山分岐(七倉ノ辻)から加賀禅定道に進むと、四塚山下の礫地に不思議な石の山。何となく氷河作用の感じがし、近くには「周氷河地形と階状土」の説明版もあるが、山と高原地図の冊子には「石のかけらが積んである」と記載されている。
10時半、四塚山の先、標高2450m辺りで前方視界が開け、「おぉ!」となる。地形図と照合すると、本日の寝場所・奥長倉避難小屋は正面の稜線が下がっている辺りか。
11時半に油池。地図の水マークには「枯れることもある」とあるが、今日の水場はあと「煮沸飲可」の天池しかなく、できるだけここで汲んでいきたい。
「水のみ場5分」の指導標に従って入ると、池を過ぎて水の無い沢に出合う。5分ならすぐだと沢を下ると、じきに傾斜が強まり、ザックを背負ったままでは登り返しが辛そうだ。ペットボトルとプラティパスのみ持ってなおも下りると、沢を横切ってロープが張ってある。もう5分は経っており「ここまでか」と思ったところで、沢を離れていく踏み跡に「水場70m」という木札が割れ落ちているのを発見。そちらへ行くと、今度は急傾斜のザレ。その下で踏み跡はまた植生に入り、沢に戻っているようだ(下の写真のザレは下りてから見上げたところ)。
もはや5分どころではないが半ば意地で下りると、ようやく水流があった。しかし、それも岩の表面を濡らすのみ。窪みに溜まっている水にペットボトルを浸け、潰したり戻したりすれば1/3くらい入る。それを繰り返して何とか本日の炊事と明日の行動用の水を確保した。
戻る際に急斜面をよく見ると、杭の残骸など整備した跡がある。ザックまで戻り水を収めるとずっしりと重い。水のみ場の指導標に戻ったのは12時だった。笹の間のトラバースから天池へ向かう登りにかかる。傍らになっているキイチゴをいくつか摘まんだ。
天池の水は綺麗に澄んでおり、煮沸すれば問題なく飲めそうだ。これなら油池で無理に汲む必要もなかったか。トンボが産卵していた。「この先火口域から4km圏内」の標柱を過ぎ、百四丈滝展望台に立寄った。古白山火山の溶岩から成る斜面を落差90mをもって落ちる、良い滝だ。美女坂の頭の指導標に「奥長倉避難小屋 あと30分」とあるのを見て、やれ嬉しやと下っていく。が、30分かかって鞍部に至り、まだ目の前の奥長倉山を越えなければならない。「水のみ場5分」といい、この30分といい、基準がおかしいのではないか。奥長倉は短いながらも急登で、荷の重さが堪える。ようよう奥長倉山(1771m)を踏んで、避難小屋に到着した。時刻は14:55、テント場を出てから10時間も掛かってしまった。
避難小屋は貸切り。入った時には少々トイレ臭かったが、入口と窓を開放しておいたら軽減した。外のテーブルにテントを載せて乾かしながら、コーヒーや米焼酎を飲み、アブやトンボを相手にぼーっと過ごす。夜は静かだった。
■9/1(月)
5時前に出発。今日も晴れ。口長倉には1660.4m三角点があるが、その先1630m地点にも「口長倉 主三角点」と木札が付いて、脇に数歩入ったところに古い標石があった。図らずも黒部五郎(⇒ 7/30~8/2記事)に続いて山林局の三角点に遭遇したのだった。6時半にしかり場分岐。ここから道の様相が変わって、ハイキングコース並みとなる。ただ、しばしばコロンとした糞が落ちている。クマにしては小さいが・・・と思っていると、6:50、下り斜面の先で藪を分ける音。姿は見えなかったが、鹿だろうか。
もう少し行くと、今度はベチャっとした糞があった。群がっているのはヨツボシモンシデムシか? 腐肉食性で糞虫ではないはずだが。檜倉(1213.7m)を越えて下りて行くと、30cmほどのマムシが前を横切った。
いったん林道に絡んで、ゴンドラリフト(⇒ 白山一里野温泉スキー場/ゴンドラ)山頂駅に7:45。「準備中」でひっそりしている。下りる予定の北東尾根の入口を探して敷地を区切るチェーンに沿って行き、この辺と思うところを探るが、丈高いヤブになってとても入れない。リフトに沿った土斜面に足跡らしきものがあるので、ここから繋がるのか?と下りてみると、そのまま北に向かって道路に出てしまった。大回りだがまあいいかと進むと、もうひとつリフトの駅らしきものがあり、来合わせた管理人(?)に訊いて草ぼうぼうのスキー斜面を下ってショートカットした。ゴンドラリフト山麓駅のトイレで顔を洗い上半身を拭って、白山一里野バス停に9:15。
9:40のバスに乗り、瀬女(せな)で乗り継ぎ、一の宮(鶴来駅の三つ手前)で降車して白山比咩神社に無事下山のお礼参拝。白山奥宮遥拝所もあるが、行列しているのでパスした。次のバスまで1時間以上あるので、鶴来駅まで30分ほど歩いて大汗をかいた。駅前にコンビニもなく、自販機の飲料で喉を潤して電車を待つ。金沢に出て、アパホテル金沢駅前の日帰り入浴(1000円)を利用した(一里野や瀬女の温泉は、この時期・時間には営業していないのだ)。
三日間で距離40km、標高累積(+)3893mを踏破した。しかし、この暑さにやられた面はあるにせよ、昔と比べてスピードが落ちたなぁ。
■今回のルート
↓全行程 ↓ 8/30:市ノ瀬~別山~南竜ヶ馬場 ↓ 8/31:南竜ヶ馬場~御前峰~奥長倉避難小屋 ↓ 9/1:奥長倉避難小屋~白山一里野















































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