2025/7/1(火) ネズミ出没2025年07月01日 10:30

2週間ほど前からか、深夜にふと目を覚ますと何処かでカサカサと音がする。毎晩ではないが2~3度するうち音がはっきりしてきた。天井裏をネズミが走っているようだ。
ネズミ捕り(ゴキブリホイホイの如く、粘着剤に絡め捕るもの)を天井裏に置いても掛からない。ある時、四畳半の押入れを開けてみると木くずと糞が落ちていたりもする。押入れには災害時用の備蓄食料があったのだが、それは無事だった。
その後も数回夜中の音を聞いたが、4~5日前に途絶え、罠には掛からないものの他所へ移ったのだと思っていた。ところが今日、四畳半の畳に何か落ちていると思うと、これがネズミの仔。まだ目も開いていないようで、弱弱しくもがいている。
ネズミの仔
可哀そうだが太陽に始末をつけてもらうつもりで庭に放り出し、数分後に確認すると姿が消えていた。カラスの御馳走にでもなったのだろう。
この仔ネズミは何処から現れたのか? 果たしてネズミはこの家に未だ巣くっているのだろうか?

○7/4(金)追記
10時過ぎ、四畳半に仔ネズミ2匹を発見。前回の1匹よりも多少育ち、毛も生え揃っているが、まだ目は開いていないようだ。動作はよたよたと歩く程度。前回同様に庭へ出すとまた数分で見えなくなったが、今度は自力で足掻いて移動したのかもしれない。
起床時にはいなかったものが何処から出てきたのかと探ると、箪笥の上に置いてあったこたつ布団の風呂敷包みが食い破られていた。拡げてみると巣材を調達した跡といった様子だが、仔ネズミが1匹取り残されていたことからすると、ここを巣にしていたのだろう。畳で発見された仔ネズミは彷徨い出て落ちたのか? 
親ネズミは危険を察知して脱出したのか? 箪笥の上にネズミ捕りを置いた。

○7/8(火)追記
四畳半押入れにわずかに木くずが落ちていたので、押し込んである荷物を出して一応点検。ネズミの気配無し。箪笥の上は綺麗で罠もそのまま。夜中の物音も絶えている。

2025/7/9(水) 緑内障2025年07月09日 15:30

先日の人間ドックで指摘された視神経乳頭陥凹拡大(⇒ 5/29記事)の検査のため眼科へ。眼圧測定の後、点眼薬で瞳孔を開いて眼底写真を撮り、診断は右目の緑内障。眼圧は正常範囲だが中央部に感度の低い部分がある。とりあえず眼圧を下げる点眼薬で様子を見る。
左目の白内障(⇒ 2024/12/17記事)は特に変わらず、困るようなら手術だが、まだ大丈夫では、という感じ。しかし、左右で二色揃踏みかい。

2025/7/20(日) 矢岳2025年07月20日 00:00

埼玉県山岳・スポーツクライミング協会(SMSCA)創立70周年記念事業「埼玉・山のグレーディング現地調査」の無名山塾担当分として、秩父の矢岳へ。リーダーY田・M氏、サブリーダー自分、他にT・M氏(女性)とT橋・M氏の計4名。
矢岳は過去に2回(⇒ 2015/7/20記事2022/11/24~11/25記事)踏んでいるが、西側の林道を終点まで詰めて登るのは初めて。

武州日野駅に集合、9時に出発。
集落を出はずれて舗装林道を行くと、小蛇が腹を見せて死んでいる。Y田氏がひっくり返してみるとマムシだ。
マムシの死骸
安谷(あんや)川(川浦谷渓谷)沿いの道で、クルマで来ている沢登り二人組に出会う。休憩した地形図499m手前でスマホの電波が入らなくなった。山と高原地図(手持ちは2022年版。以下、「地図」と表記)に「一般車はここまで」とあるより手前の499m付近で関係者以外立入禁止となっているのは、奥で行われている林道復旧工事の関係のようだ。
10:45に森林管理署事業所小屋。「秩父営林署 日野休憩所」の看板が掛かっている。施錠されており入ることはできないが、中はそれなりに快適そう。
森林管理署事業所小屋
小屋を過ぎると林道は未舗装となる。連続するヘアピンカーブを進んだ876m手前では崩落した林道の復旧工事中(週休二日で今日は無人)。
林道復旧工事
林道復旧工事
その先ますます道は荒れてくるが、歩くのに不自由はなく12時半に終点に到着した。ここは電波状態はあまりよくないが、メールを受信できた。林道は全般に日陰が多く、また安谷川や大小の水流の涼気のおかげで、それほど暑い思いをせずに済んだ。
林道終点
ここからは地図の破線ルート。休憩の後、方角を確認して沢に沿った踏み跡に入る。半分草に覆われているが、適度に赤テープが付いている。
踏み跡および赤テープに従って沢沿いに登っていく。踏み跡が細く、油断すると沢に転がり落ちそうな箇所もある。
矢岳への登り
そのうちに赤テープが乏しくなって進行方向を探る必要が出てきた。時々足元の枝に古びたテープが見つかったりする。通る人が少なく、テープの更新がされていないようだ。特に1200m辺りからの急登は苔に覆われて踏み跡が判らない。日が落ちたり、あるいは雨模様で視界が悪いと、ルートファインディングに苦戦しそうだ。
矢岳への登り
急登をこなすと1350m辺りからトラバースになり、白い板を添えた杭で折り返して稜線に出た。赤岩ノ頭(1448m)の北で、木の幹に《荒川分岐》の金属プレートが付いており、登山道を挟んで朽ちた指導標も立っている。
稜線に出る
稜線に出る
時刻は14:10。地図のコースタイムは駅から4時間だが、5時間以上を要している。特に林道終点からはコースタイム1時間のところを1.5時間掛かった。GPS軌跡を見ると地図よりも南側に大回りしているようだ。
矢岳 地図比較
地形図では赤岩ノ頭から鞍部を経て矢岳なのだが、実際には細かなアップダウンがあって遠く感じる。14:40に矢岳(1357.9m)登頂。
矢岳
20分ほど休憩して下りに掛かる。1040mまで来るとスマホの電波が入るようになった。962mでは東の尾根に直進しないようトラロープを張って北尾根に誘導している。大反山(853.7m)の西側を巻くルートは、眺望は良いが足元は細く草が出ている箇所あり。ヒグラシの鳴き始める中、鹿柵ゲートを潜って舗装路に出た。
武州中川駅到着は18:50。ビールが欲しいところだがコンビニなどなく、自販機で飲み物を買っておとなしく19:35の電車(その次は21:00!)を待った。

■今回のルート
矢岳ルート

2025/7/30(水)~8/2(土) 黒部五郎岳~三俣蓮華岳~双六岳2025年07月30日 00:00

今回の日程で南アルプスの聖岳と赤石岳を繋ぐ計画を立てていたのだが、椹島に入る林道での土砂崩れによりバスが運休して頓挫、転進することにした。黒部五郎は北アでの踏み残しで、昨年太郎平から眺めて(⇒ 2024/9/5~9/9 伊藤新道から高天原・雲ノ平)近いうちの登頂を狙っていたもの。
前日(7/29)の夜行バスで富山駅へ。

■7/30(水)
富山駅前6:10発バスに乗り、折立へ。折立キャンプ場の駐車場はかなり埋まっており、ヒュッテ前にも登山者多数。ここではスマホが通じる。
8:10に出発。晴れ、23℃。このルートを登りに使うのは2回目(前回 ⇒ 2019/9/1~9/4 薬師岳)だが、傾斜が堪える。
三角点ベンチ(1869.9m)に9時半。28℃。ここまで来ると電波が無くなった。
幾分傾斜の緩んだ道を行くと、五光岩ベンチに向けて長い階段。一部修理中なのか、暑い中で作業している人には頭が下がる。こちらもズボンまで大汗をかいたが、五光岩を過ぎるとやや日が陰って風を感じ、少しだけ涼しくなった。
太郎平小屋を素通りして、太郎平キャンプ地(薬師峠)に12時過ぎ到着。テントを張り(1張1人で2000円、トイレ料込)、水場でTシャツを脱いで洗う。テントに戻って缶ビール(900円)。長い午後、前夜の睡眠不足から居眠りも出て、ぼーっと過ごす。西日が暑い。

■7/31(木)
静かな夜だったが、夜露が降りてテント内もかなり濡れた。
4時半出発、晴れ。夜明けの黒部五郎岳~槍ヶ岳~水晶岳が美しい。今日は五郎を越えねばならぬ。
夜明けの黒部五郎岳
適度な風があり、楽に歩ける。8時時点で13℃。
昨年薬師沢から上がってきた分岐を過ぎ、太郎山(2373.0m)山頂に立寄り。先行パーティが数人いる。北ノ俣岳に向けて歩いて行くと、足元にニッコウキスゲ(?)やゴゼンタチバナ、チングルマ(場所により花が咲いていたり花の後だったり)、ハクサンイチゲ、アオノツガザクラなど。朝の光の中に池塘もあって美しい。
チングルマお花畑
池塘
北ノ俣岳(2662m)に6:50。後ろに薬師岳(左側奥に剱岳が覗いている)、前に黒部五郎岳、槍ヶ岳。
北ノ俣岳
北ノ俣岳
赤木岳(2622m)は積み重なった大岩の間に踏まれた箇所を探して行くとピーク下を巻いてしまう。適当な処で岩を掴んで上がるとケルンがあった。
赤木岳
中俣乗越を過ぎて、マッシブな黒部五郎岳、その左に半分隠れた三俣蓮華岳、以下左に鷲羽岳~ワリモ岳~(一列手前)祖父岳~水晶岳。
中俣乗越付近からの黒部五郎岳
花はチシマギキョウ、イワツメクサ、トウヤクリンドウ、ウサギギク、ミヤマリンドウなど。
チシマギキョウ、イワツメクサ
急登をこなして登り着いた黒部五郎の肩には、山頂往復する人のザックが数個置いてあった。自分は山頂を越えて稜線ルートをとるつもりなので、荷物を担いだまま進む。
黒部五郎の肩
山名通りに岩のゴロゴロした斜面を上ると、山頂手前に「主三角點」と刻まれた古い標石があった。国土地理院とは別の山林局による三角点網を構成するもので、爺ヶ岳南峰で見た(⇒ 2024/7/22~7/24記事)のもこれだった。
古い三角点標石
10:20、黒部五郎岳(中ノ俣岳、2839.6m)に登頂。
黒部五郎岳
黒部五郎岳
南の方に雲が上がってきているが、今のところ眺望バッチリだ。今日の寝場所、黒部五郎小舎も見えている。30分近く景色を眺め写真を撮って過ごした。
黒部五郎岳よりパノラマ
黒部五郎岳よりパノラマ(山名)

黒部五郎岳よりパノラマ
黒部五郎岳よりパノラマ(山名)
山頂には数パーティが行き来していたが、皆、黒部五郎の肩から往復のようだ。自分は肩の標識や地図に「熟達者向」とある稜線コースへ。山頂から下りる岩に少し薄れたペンキで「→リョウセンコース」とある。手を使うことになるだろうからポールはザックに収容した。
熟達者向きと言っても特に難しいことはない。ただ、大岩を乗り越えたり、足を下ろす段差が大きかったり、進路を示すペンキマークが薄かったりと歩きづらい箇所はある。一頻(ひとしき)り下って振り返る山頂が険しい。
振り返る黒部五郎山頂
左手に見下ろす黒部五郎カール。行く手は雲ノ平越しに水晶岳。
黒部五郎カール
ハイマツの間のシラネニンジン(?)にキアゲハ。
シラネニンジン(?)にキアゲハ
花は他に、シナノキンバイ、イワオトギリ、エゾシオガマ、ヨツバシオガマ、ミヤマアキノキリンソウなど。
道は2518.7m三角点は通らず、その先で稜線を外して荒れた沢筋に入る。クルマユリがまとまって咲いていた。
荒れた沢筋、クルマユリ
やがて樹林に入り、水流を跨ぎ、草深い道を下りて行くと小屋が見えた。13時、黒部五郎キャンプ地に到着。
黒部五郎小舎はキャンプ地から小道で3~4分離れている。小舎でテント受付(1張1人で2000円、トイレ別料金1回200円)し、キャンプ地に戻って稜線コース入口脇に設営(写真右端の緑が自テント。さらに右奥にもテントサイトがある)。
黒部五郎小舎、キャンプ地
隣り合ったテントの単独男性が薬師峠から前後してきた人で、小舎のベンチで話をしながら缶ビール(700円)、缶チューハイ(600円)を飲んだ。夜、薄い寝袋では少し寒かった。

■8/1(金)
周囲のテントは早起きだ。自分の本日の行程は三俣蓮華、双六を踏んでわさび平小屋まで。わさび平から新穂高温泉までわずかなので頑張れば今日中に帰宅できるかもしれないが、無理に頑張る必要もない。4:40出発。晴れ、やや風があり、気温7℃。
小屋の裏から樹林の間を直登する石の道が、朝のウォーミングアップとしてはなかなかにキツい。稜線に上がり、朝の抜戸岳、笠ヶ岳。
朝の抜戸岳、笠ヶ岳
黒部五郎岳。
朝の黒部五郎岳
薬師岳、赤牛岳をバックに横たわる雲ノ平。
薬師岳、赤牛岳をバックに雲ノ平
三俣山荘に向かう分岐を見送って高度を上げていくと、雲ノ平の向こうに立山や剱岳も見えてくる。
雲ノ平の向こうに立山や剱岳
6:45、三俣蓮華岳(2841.4m)登頂。 15℃、風が強い。
三俣蓮華岳
標石的なものが三つ並んでいるが、辺の整った一つは現役の三角点、丸くなっているのは黒部五郎岳と同じく山林局の主三角點だ。
三俣蓮華岳の三角点
15分程眺望を楽しんでから南下開始。足元にはオンタデ、タカネヤハズハハコなど。正面は縦走路を挟んで槍穂、笠。
双六岳へ向かう
8:20、双六岳(2860.3m)登頂。三角点の向こうに聳える薬師岳の左の低いところが太郎平で、あそこから歩いてきたことになる。北鎌尾根から槍、大キレットを経ての穂高がますます絶景。
双六岳
北鎌尾根から槍、穂高
山頂から双六小屋に向かう稜線ルートは山と高原地図に「幅の広い稜線 槍ヶ岳、穂高岳の景観が見事」とある。現地には「双六ブロード尾根」の木札が置かれ、ケルンがいくつか積まれていた。
双六ブロード尾根
双六小屋には9時半。双六岳の登山バッジ(800円)を購入する。双六池畔のテント場が好い感じだ。
双六池畔のテント場
稜線に上がって、槍ヶ岳とトリカブト。
槍ヶ岳とトリカブト
花見平の雪田。
花見平の雪田
弓折分岐(乗越)から鏡平山荘に下りて、かき氷(600円)を食す。小屋前は良い場所が空いていなかった。下の鏡池にもテラスがあり、眺めはそちらが上だ。
鏡平山荘
あとはどんどん下りていく。秩父小沢出合で頭に水をかけて涼むのが気持ち良い。秩父沢出合を過ぎた石坂道で高校の学校登山らしき大人数パーティの後に付いてペースダウン。最後尾女性は引率かと思いきや、わさび平小屋のバイトとのこと。しばらく下ったところでバイト氏が先に出るのに合わせて集団を追い抜いた。バイト氏はさすがに速く、すぐに見えなくなる。
間もなく小池新道入口で林道に出て、わさび平小屋に14:35到着。ここには無名山塾M下講師の手伝いでお客さんを連れて泊まったことを思い出した(⇒ 2012/8/25~8/29 双六岳~鷲羽岳~読売新道)。下りでここに泊まる人は少ないだろう。数張りあったテントは、やはり明日から登るパーティか。テントを張ってから小屋に戻ると先ほどの高校生集団がベンチで休憩中で、間もなく出発していった。
わさび平小屋はテント2000円、トイレ別料金1回200円。立派な外観の外トイレは水洗で使用済みペーパーも流せるが、男子トイレの個室は一つのみ。缶ビールは500円に下がった。小屋では「山小屋Wi-Fi」が使えるらしいが、テント場ではスマホはおろかラジオさえ入らない。
16時半から1時間ほど雨。覚悟したほど暑くなく、刺しに来る虫もおらず(ただ、ランタンに惹かれた羽虫がテントの上に集まっていた)、まずまず快適に夜を過ごした。

■8/2(土)
新穂高温泉からの始バスに乗るべく早起きし、4時過ぎに出発。やや早すぎて、ロープウェイバス停に5時過ぎに下山した。下の新穂高温泉バス停の方が登山基地として賑わっている。週末の朝、皆クルマで来てこれから登るのだろう。
6:01発の始バスで平湯温泉まで。平湯民俗館に併設の露天風呂で汗を流す。風呂の利用時間は現地には「7時~21時」とあったが7時前から開いており、HPの「夏季6:00~21:00」が正しいのだろう。料金は「寸志(300円程度)」だが、500円入れた。
平湯の湯
民俗館の展示を見たり、土産物を買ったりして、予約しておいた9:35の新宿行き高速バスを待った。

■今回のルート
        ↓全行程
黒部五郎岳~双六岳ルート(全)
        ↓ 7/30:折立~太郎平キャンプ地(薬師峠)
黒部五郎岳~双六岳ルート(1)
        ↓ 7/31:太郎平キャンプ地(薬師峠)~黒部五郎小舎
黒部五郎岳~双六岳ルート(2)
        ↓ 8/1~8/2:黒部五郎小舎~わさび平小屋~新穂高温泉
黒部五郎岳~双六岳ルート(3)

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