2025/2/10(月) 「ストップモーション」2025年02月10日 16:35

「ストップモーション」鑑賞@新宿シネマカリテ。
 ⇒ 映画公式サイト

手の利かなくなった母親のストップモーション(コマ撮り)アニメ制作を手伝う娘のエラ。巨匠と呼ばれた程の作家として最後の作品を完成させたい母は間もなく脳梗塞に倒れ、エラには作品を完成させるアイデアが無い。ほぼ無人のアパートにスタジオを移すと、そこに現れた少女は「パペットに生肉を使って」・・・ 次第に作品世界が現実に侵入し、虚実の境が曖昧になっていく。この辺、「敵」(⇒ 本日の別記事)と似たテイストだ。
母に厳しく使われ、少女のアイデアでアニメを作り、恋人の姉に作品を盗まれ、エラは精神的に追い詰められていく。母は人形に動きを付けるエラを「パペット」と呼んでいた。少女はエラの人格の一部だろう。するとエラはパペットを遣っているのか、遣われているのか。少女の出すアイデア(灰男が夜毎に女の子に迫ってくる)と追い詰められるエラとはパラレルの構図だ。少女の出現時点で狂気の兆していることが窺える。
公式サイトのイントロダクションにある通りのサイコロジカル・ホラーで神経に来る。少女役の子のトラウマにならないか心配になる程に。

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