2025/2/10(月) 「敵」2025年02月10日 11:15

「敵」鑑賞@池袋シネマ・ロサ。
 ⇒ 映画公式サイト

貯金が尽きる時期を予測し、そこを自らの最期と見定める半引退の仏文学者。古びた家での独居生活ながらしっかりと自炊し規則正しい生活を送っていたが、「敵」の襲来を告げるメールを端緒に、不穏な夢が現実を侵食し始める。食生活は乱れ、堅実にかわしていた詐欺に引っ掛かり(それも夢か現実か判然としないが)、押し隠していた(見ぬふりをしていた?)教え子への欲望が露わになり、ついに「敵」が間近に・・・
「敵」とは何なのか。思い通りになりはしない人生をコントロールできると考えた自意識に対する無意識層の反乱か。枯井戸を掘り下げるなどは、いかにも深層心理へのアプローチのようでもある。
あるいは、すべては残された<家>が反芻する記憶なのかもしれない。

筒井康隆の原作小説はまだ読んでいない。読後に再鑑賞しよう。

2025/2/10(月) 「ストップモーション」2025年02月10日 16:35

「ストップモーション」鑑賞@新宿シネマカリテ。
 ⇒ 映画公式サイト

手の利かなくなった母親のストップモーション(コマ撮り)アニメ制作を手伝う娘のエラ。巨匠と呼ばれた程の作家として最後の作品を完成させたい母は間もなく脳梗塞に倒れ、エラには作品を完成させるアイデアが無い。ほぼ無人のアパートにスタジオを移すと、そこに現れた少女は「パペットに生肉を使って」・・・ 次第に作品世界が現実に侵入し、虚実の境が曖昧になっていく。この辺、「敵」(⇒ 本日の別記事)と似たテイストだ。
母に厳しく使われ、少女のアイデアでアニメを作り、恋人の姉に作品を盗まれ、エラは精神的に追い詰められていく。母は人形に動きを付けるエラを「パペット」と呼んでいた。少女はエラの人格の一部だろう。するとエラはパペットを遣っているのか、遣われているのか。少女の出すアイデア(灰男が夜毎に女の子に迫ってくる)と追い詰められるエラとはパラレルの構図だ。少女の出現時点で狂気の兆していることが窺える。
公式サイトのイントロダクションにある通りのサイコロジカル・ホラーで神経に来る。少女役の子のトラウマにならないか心配になる程に。
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