2021/9/29(水) 「レミニセンス」2021年09月29日 09:20

「レミニセンス」鑑賞@イオンシネマ熊谷。

熊谷までバイクで。1時間前に家を出て上映開始まで20分ほど余裕があったので、天気が良ければ手頃な距離感。小さめのスクリーンに平日朝の上映で、鑑賞者は自分の他に一人だけだった。

戦争と海面上昇に傷付いた都市。貧乏人は水没しかけたエリアに住み、乾いた土地は金持ちが独占。温暖化が進んで日中は活動できず、一日は夕暮れから始まる。主人公(ヒュー・ジャックマン)は戦争中に尋問に使用された装置を操って対象者に記憶を再体験させるエージェント。装置と彼のガイドにかかると、対象者の五感ばかりでなく、周囲の状況まで再現できる。甘美な記憶に捉われ過ぎると現実に戻れなくなり、また記憶の再生中に事実と違う方向にガイドされると脳に異常をきたすらしい。飛び込みの依頼をしてきた女性(レベッカ・ファーガソン)に惹かれる主人公だが、それは仕組まれた陰謀の一環で・・・
舞台や道具立てはSFだが、ストーリーの根幹は記憶を巡るミステリでSFである必然性はない。
記憶=事実と単純化(再現された記憶が検察の証拠として採用されるほど。対象者が認識していない部分まで信用していいのか疑問だが)し、記憶世界の重層化も控えめで比較的すっきりしたストーリーラインだが、記憶という魅力的な素材を扱うにしてはやや物足りなくもある。
全体に光量を抑え水のイメージに支配された映像表現はよい。女の豊かな歌声も聴きどころ。

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