2017/10/1(日) 関八州見晴台・登山靴履き慣らし(3)2017年10月01日 00:00

好天の週末だが泊り掛けで出かける余裕はない。それに登山靴の調整が未完なので、もう1回履き慣らしをしておくことにした。

8時前に西吾野駅を出て、パノラマコースで高山不動尊に9時。道中の指導標はムーミンだ。そういえば飯能にはムーミン谷があるのだっけ。
ムーミン道標
靴は中敷の調節で左踝は当たらなくなったが、今度は右足の甲に圧迫感。靴紐を緩めると踵が遊んで締め具合が難しい。
不動尊は見上げるような階段(踏む面が狭くて怖い)の上にお堂がある。お堂の裏にはさらに階段があって上にまた建物があるが、こちらの階段は立入不可。お堂の前の大銀杏は樹齢800年、露出した根からは「乳」と呼ばれる気根が下がっており、またの名を「子育てイチョウ」とか。
子育てイチョウ

不動尊から関八州見晴台に上がる。西側が特によく展(ひら)けていて見渡せた。

見晴台から東へ、「←四寸(しすん)道 顔振(かあぶり)峠・黒山三滝→」の指導標(ベニヤに手書きで、おそらく地元有志の手になるものだろう)の立つ分岐を四寸道の方へ。少し行くと寛政10(1798)年の神像があった。
寛政の神像
手持ちの山と高原地図(2014年版)では破線だが、きちんと整備された道である。林道に絡んだ後は道幅も広がり、四寸≒1.2m幅?と勘違いするほどだ(もちろん、4寸≒12cmだ)。その四寸道も終わり近く、368.9m三角点の手前辺りで、前を行くおじさんが声をかけてきた。話をしてみると、おじさんは講(御嶽講だろう)に参加しており、この先の御嶽神社に毎月1日にお参りするのだと言う。歴史にも詳しいらしく、この道はかつて高山不動の参拝路で、秩父から繭などの荷を運ぶ牛車も通ったとのこと。「四寸道」の由来となった岩は道の整備で撤去されてしまったそうだ。おじさんについて行くと、真新しい「御嶽山・御嶽神社」の指導標が神社を指している。明治中期以降に御嶽信仰が盛んになるとこの山にも御嶽神社が建立され、この頃より御嶽山と呼ぶようになった、と由緒書きがある。社殿の前には狭い隙間を挟んで岩が二つ生えており、おじさん「本家の岩はなくなったが、これも四寸岩というそうです」。四寸なのは岩ではなく岩の隙間のことらしい。さらに拝んでいくというおじさんと分かれて道を下り、横吹峠に出た。
四寸道

あとは龍隠寺に立ち寄って太田道灌の墓を拝み、上大満のバス停でちょうど越生駅行きがあったので、そこで終了。12:30。

■今回のルート
関八州見晴台ルート

2017/10/8(日)~10/9(月) 白根隠山南東尾根~白根山2017年10月08日 00:00

土日に体育の日が付いたこの連休、雨の予報の土曜を除いた二日でどこか歩けないかと探す。日光の地図を眺めて白根隠山から南東に下る顕著な尾根を見つけ、もしかして登れるのでは?とネット検索したところいくつか記録がヒット、時間的にも適当そうなので出かけてみることにした。

■10/8(日)
東武日光から乗ったバスが渋滞でまったく進まない。赤沼で低公害バスに乗り換え、小田代原から歩き始めたのは、予定より1時間遅い11:40になった。
バスを降りてそのまま車道を行くのもつまらないので、小田代原の遊歩道に入る。あのシラカバが「小田代原の貴婦人」か。
小田代原の貴婦人
車道に戻り、ヘアピンカーブをショートカットして西ノ湖へ向かう遊歩道へ。10分足らずで白根隠山への尾根末端に取り付いた(12:05)。
登っていって広やかな小ピークの1587mで北へ向きを変えるのだが、その手前でピークを誤認して少々ウロウロ。ふたたび北西へ向かう尾根は明瞭でなんとなく踏み跡もあり迷うことはないが、立ち木やらササやらの軽いヤブに結構な急登で汗をかく。地形図の1702m(13:25)から2193m(14:40)へと高度を上げるとようやく緩やかになり一息。少しガスが出てきた。2268.5m三角点の手前は二重山稜のようになっており、まず左に行ってみたがハズレ。真ん中の低いところを進んだら三角点には出会わなかった。右側の高まりを行くべきだったか。
2340mあたりで樹林を出ると行く手に岩稜が現れる。ここは事前に読んだ記録に従って右に回り込むと安全に通過できた。
岩稜の上に出ると広々とした高原風景となって白根隠山(2410m)に登頂。出発が遅かったので16時になってしまった。夕暮れ近い日差しに自分の影が長く伸び、白い雲の間に青空が見えている。白根山が大きい。
白根隠山
あとは稜線を歩いて避難小屋を目指すのみ。途中から五色沼を望める。資材置き場らしい小屋を過ぎて一般道に合流、西に下って、16:40 避難小屋に到着。
白根山避難小屋
小屋内は土間の上が2段になっており、下段はほぼ埋まっていたので上段の一人分スペースを確保。水場は五色沼畔でやや遠く、水汲みは明日朝とする。炊事分で水を使い切り、持参のウィスキーを飲んで就寝。

■10/9(月・祝)
5:40 荷物を残して水汲みに出る。朝の五色沼は周囲の山にガスがかかっていることもあって寂しい景色。沼から前白根に向かう登山道脇の水場からそのまま上がり、分岐から小屋に戻る。前白根は今年2月に踏んだので割愛。水汲み一周に1時間だ。
自分の使ったスペースを掃除し、7時前に小屋を出る。泊まっていた人たちは皆出発しており、自分が最後になった。多少ガスって白い雲が多いもののまずまずの天気の中、今日は一般道だけの気楽な山歩きだ。
1時間足らずの登りで白根山(2578m)登頂。小さな祠と木柱があるのでそこが頂上と思いそうになるが、実際はその先に三角点標石と山頂標がある。しばし周囲の景色を眺めて過ごした。
弥陀ヶ池に下って8:30、五色沼を今朝とは反対側から見て五色山(2379m)に9:20。ガスも取れて、深い緑色の沼が美しい。
五色沼
国境平から湯元へ下る道は、エアリア(昭文社の山と高原地図)には「紅葉がすばらしい」、続けて「きつい急坂」とある。確かにきれいに紅葉している樹もあったが、それよりも百名山へのルートとは思えないほどササヤブが濃く、そこに急降下ときてウンザリ。11時に登山口まで下りきった。
バス停へと歩きながら最初に立ち寄り入浴の看板を出していた「かつら荘」で汗を流して帰途に就いた。

■今回のルート
白根隠山南東尾根~白根山ルート

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