2012/6/16(土)~6/17(日) 奥秩父カモシカ2012年06月16日 00:00

無名山塾・技術委員会企画。自分の企画にT・M氏、F本・M氏、K藤・H氏(3名とも女性)が参加。カモシカ山行の主眼は夜を徹して歩くことだが、今回は日没前に将監峠~飛龍山のプチ・バリエーションを付けたのがミソ。

■6/16(土)
塩山駅に11時過ぎ集合、タクシーで三ノ瀬の将監登山道入口(1270m)へ。雨模様の中で身支度をして12:30に歩き始め。14時に将監小屋。水場の水たまりにカエルの卵がとぐろを巻いていた。水を汲んで将監峠に上がる。
将監小屋のカエルの卵
峠から少しだけ道を進んだ後、県境沿いに竜喰山(りゅうばみやま)へ向かうのだが、雨が降ってきて身支度を直す場所を探したこともあって道を進み過ぎた。道から左手に見えている稜線に登ることはできそうにないので引き返す。道標から道を外れても、何となく踏み跡は判った。1883地点を確認して県境の稜線へ。竜喰山(2011.8m)に15:20。道のない割りには立派な山名表示がある。
次の大常木山(1962m)は16:20に通過。シャクナゲがちらほらと出てきて、綺麗に花を付けている。
飛龍山に向かって行くと稜線ルートはいったん一般登山道に近づくが、あくまでも道なき道を進む。先ほどは綺麗だと思ったシャクナゲがいまや立ちはだかる障害となり、抵抗の強い藪をかき分けるのに難行苦行。
シャクナゲをかき分ける
頂上に近づくにつれ傾斜も強まり、一部は偵察の上で木を掴んでよじ登るようになる。難所を抜け出して2077ピークに18:30。小雨で薄暗くなってきた中でヘッドランプを点けた。緩やかな山頂部を少し下りたところに2069.2mの三角点と飛龍山の山頂標がある。ここからは一般登山道歩きだ。
小雨の中、すっかり暗くなったが道ははっきりしている。しかし、片側がちょっとした下り斜面になっているだけで女性陣は「怖い」を連発。見えるのはランプの範囲だけで周囲が暗闇だと、実際以上に道は細く斜面は急に思えるものかもしれない。頭の高さで道を塞ぐ幹に巨大ナメクジがいようが、ヒキガエルとコンニチハしようが騒ぐようなお嬢さま方ではないのだが。
ヒキガエルとコンニチハ
雲取山(2017.1m)に21:50、芋ノ木ドッケから長沢背稜に入ったところで日が替わった。

■6/17(日)
カモシカなので当然仮眠など取らず、適宜に休憩を挟んで黙々と歩く。1:50 長沢山(1738m)、2:30 水松(あららぎ)山(1699.2m)。水松山は巻き道に入って山頂は踏まなかった。酉谷山(天目山)も巻いて酉谷峠が4:40。いつか雨も止んで、日の出だ。T氏はグロッキー気味。七跳(ななはね)山(1651m)山頂はパスして大栗山(1591m)を過ぎ、6:20 ハナド岩で休憩。道から入ったところからの展望がよい。「これを見なけりゃ歩いた甲斐がないよ」とへたり込んで半分寝ているT氏も呼ぶ。
ハナド岩より
あとは三ツドッケからヨコスズ尾根を下りて日原へ。8:35 東日原のバス停に到着。びしょ濡れの靴下を絞ったりしてお疲れさま・・・と思ったのだが、まだ続きがあった。

時間を過ぎてもバスが来ない。よく見ると張り紙があり、「土砂崩れのため折り返し運転」だと!? バスは通れなくてもあるいは小型車ならとタクシーに電話してみるが、やはり無理。すると、この集落は今、陸の孤島か?
どうしようもないので、あるもので腹ごしらえして歩き出したのが 9:40。舗装路をぽくぽく歩いているとバイクとすれ違った。二輪は通れるようだ。10:30 川乗橋の手前で吊り橋を渡って素掘りのトンネルを潜り、崖際の道を辿ってバス道に戻る。つまり、この区間が崩れたということだが、現場は確認できなかった。
素掘りトンネルを潜って
ここでパトカーから声が掛かって大沢のバス停まで乗せてくれた。そんなにヘロヘロに見えたろうか。駐在さん(だろう)、ありがとうございます。助かりました。

■今回のルート(山行時のGPSトラックデータ+2022/8時点の地形図)
奥秩父カモシカルート 1
         (1) 三ノ瀬~飛龍山
奥秩父カモシカルート 2
         (2) 飛龍山~日原
奥秩父カモシカルート 3
         (3) 日原からの通行止め区間

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