2009/4/5(日) 北朝鮮、人工衛星打上に成功 ― 2009年04月05日 21:00
人工衛星を打上と朝鮮中央通信が伝えたそうだ(*1)が、常日頃の言動がアレな国家だから、7割くらいは(に、ではない)割り引いて聞いておくべきだろう。韓国では軌道進入に失敗したと見ているし、ネット検索しても今のところ光明星(クァンミョンソン)2号が流しているという将軍様を称える歌を受信したとの報道はないようだ。
それよりも我が日本の有事即応体制は大丈夫かね。今回の誤探知・誤報(⇒ 朝日新聞DIGITAL)を教訓に確実な連絡体制を構築してくれればいいのだが。以前には軍事転用可能な技術の不法輸出や自衛官からの情報流出事件もあったし、軍備はあってもコントロールが甘い。それで海賊対策だとか言ってなしくずしに自衛隊の軍隊としての活動範囲を拡げていくと、そのうち大火傷することになるのじゃないか。
それと、今回のミサイルだか衛星だかの迎撃態勢については騒ぎすぎ。よほど上手い(ヘタな?)タイミングで失敗しない限り日本への落下がないことは、ロケットまつりでお馴染みの松浦氏が書いている(⇒ 松浦晋也のL/D)。SM3だPAC3だとこの機会に宣伝してアメリカのミサイル防衛システムの一環を担うことを既成事実化しようとしているのかと勘ぐりたくなる。
しかし、今回の誤報の原因として、FPS5レーダー(通称「ガメラレーダー」)なんてのが新聞紙上に踊ったのはちょっと楽しかった。平成ガメラは地球の守護神であって、必ずしも人類の、ましてや日本人の味方ではないからねぇ。
※追記
今回の打上げの顛末について、jaxaの的川泰宣教授(現在の肩書は技術参与だっけ)が日本惑星協会のメルマガ(TPS/Jメール、4/8配信)のYMコラム(NO.465)に「4月5日狂騒曲」として書いている。
「終わってみれば、北朝鮮は、3段目や衛星は結果としては載せていなかったんじゃないか
北朝鮮は最初から衛星など載せていなかったのではないかということ」
おそらく、的川先生の見方がいちばん正しいだろうと思う。
*1:本記事転載元のmixi日記には読売新聞のニュースサイトをリンクしていたのだが、記事は消滅。現在読める当時の記事は、時事ドットコムニュース/特集・ミサイル防衛など。
2009/4/5(日) 『萌えて覚える化学の基本』て。 ― 2009年04月05日 22:00
「水素からウンウンオクチウムまでの118元素を化学的性質、利用法、命名者などを基に完全擬人化!!」⇒ PHP(版元)
書影はアマゾンの方が大きい。メガネがいないな。
横田順彌が『日本SFこてん古典』で紹介していた「炭素太閤記」(⇒ 国立国会図書館デジタルコレクション)ってのを思い出した。
昔の男の子は武将に萌え・・・いや、燃えたのだね。
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