2007/1/21(日) 「宇宙飛行」(1935)とアトム「イワンのばか」2007年01月21日 00:00

DVDで1935年のソビエト映画「宇宙飛行」を観る。
ソビエト映画「宇宙飛行」
宇宙飛行の父コンスタンチン・ツィオルコフスキーの理論をもとに、世界初の月ロケットの顛末を描く。無重力の描写や、加減速に備えて特殊な液体に浸かるとか地球帰還にパラシュートを使うなどのアイデアが盛り込まれているのが面白い。特撮は当然素朴なものだが、大掛かりなミニチュアセットやコマ撮りアニメを使用した月面活動など結構見せてくれる。演出のテンポもいい。
しかし、DVDはいかにもアイ・ヴィー・シーらしい手抜きの作り。ロシア語にはきちんと字幕を付けて欲しいものだ。

映画を観ながら思い出したのが、手塚治虫「鉄腕アトム」のエピソード「イワンのばかの巻」(1959、原題「月のうらの秘密の巻」)。宇宙船が月の裏側で遭難、表側まで行って月面に地球から見えるように文字を描く、凍った月の大気で酸素不足を補うというアイデアがそっくり。
こんな分かりやすい類似はとうに指摘されているだろうし、もしかすると手塚自身が映画の影響を語っているかもしれないが、メモとして書き留めておく。

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