2022/11/3(木・祝) 奥秩父・二子山 ― 2022年11月03日 00:00
T中・H氏と無名山塾の自主山行。
二子山はお気に入りの山で過去に4回登っているのだが、最後は2001/11/23のことだった。最近話題になったクマ襲撃動画をきっかけに、久しぶりに訪れてみたいと思ったもの。その後のクマ目撃報告は無いそうだが、熊鈴は必須だ。
我々は獣の姿を見ることも無く、上天気の山行で紅葉も楽しめた。
T中氏の車にピックアップしてもらい、坂本側から林道に入って股峠北側の駐車場に8時過ぎ到着。駐車場に数台、その手前のスペースにも停まっている車があった。
8:20 行動開始。
倉尾登山口には「死亡事故多発中」と注意喚起の立て看板が並ぶ。今年も滑落死亡事故が2件発生とのこと。「当分の間、西岳内上級者コースへの立ち入りはご遠慮願います」ともある。
股峠までは5分ほど。
まず、東岳へ。最初は樹林の登りだが、すぐに岩が出てくる。クサリの付いた箇所はクサリを掴んで身体を外側に出し、金具に足を乗せて通過(写真は上から見たところ)。
続いてトラロープの下がった岩を掴んで身体を持ち上げる。その後も難しい箇所は無いが、岩が少し濡れていて滑りそうなのが嫌だ。
ひとしきり登ると細い稜線に出て山頂(1122m)へ。
東岳山頂から望む西岳は裾に紅葉をまとった巨大な岩塊。両神山に至る大きな尾根も良く観察できる。
東岳で怖い場面として記憶していたのは、特に下山時に手掛かりの乏しい大きめの岩から下の足場が良く見えない箇所だったのだが、今回は様子が違った。位置はおそらくクサリ場だと思うが、21年の間に岩が落ちたのだろうか。以前にはステップの金具が無かったことは確かだ。
股峠に戻り、次は西岳。やはり最初は樹林で、かなりの急登。岩壁の基部が上級者コース(左)と一般コース(右)の分岐で、我々は一般コースへ。
一般向けと言っても、木の根岩角を掴み、ロープやクサリも付いた急斜面。一気に上がった稜線が上級者コースとの合流で山頂は右になるが、いったん左に入ってピークに立った。全周の眺望で、両神山が東岳からよりも近いように思える。その東岳は伏せたライオンを背後から見るようだ。
三角点(1165.8m)のある西岳山頂へ移動して休憩。
岩稜を西へ向かう。クマ襲撃動画の現場だ。周囲が広ければ岩の頭をスタスタと踏んで行くところだが、高度感のため慎重になる。クライムダウンで微妙に足が届かず、どこにホールドを取るか迷う岩が二箇所ほどあり、以前も同じ場所で逡巡したことを思い出した。眼下の紅葉が美しい。
クサリを伝い下りて樹林帯に入り、緊張を解いた。
股峠に戻る踏み跡を辿るが、途中で西岳から離れて行ってしまうように思えたため山側に付いた赤テープに従った。踏み跡は薄いがロッククライミングのゲレンデに出て、そこからロウソク岩、中央稜と続くゲレンデにもクライマーが大勢取り付いていた。
股峠から登山口に戻って11:40。駐車場から溢れ出した車が何台も路上駐車していた。
二子山はルートこそ短いが、やはり楽しい山だ。
■今回のルート
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