2022/10/9(日) 巻機山 ― 2022年10月09日 00:00
八ッ峰クラブの有志山行。元はクラブの定例山行企画だったが参加希望者が少なく、担当のI田・T氏の他にT嶋・A氏と自分の3人で個人山行として実施した。
巻機山はガスの中を通過したことがある(https://marukoba.asablo.jp/blog/2007/04/21/9463205)が、今回はしっかり山頂を確認し、割引(わりめき)岳まで足を伸ばした。
前日10/8(土)の午後、I田氏の車にピックアップしてもらい、清水集落の民宿やまごへ。夕食の広間で話をした夫婦2組も巻機登山だった。こごみや、あけびの卵黄あえなどの山菜が美味。
4時に起床。朝食として用意してもらった握り飯を食べ、車で登山口の駐車場(一日500円)に移動。驚いたことに夜明け前のこの時間で手前側の駐車場は満杯で、路上駐車まである。T嶋氏が奥にも駐車場のあることを知っており、そちらにはまだ3台ほどの空きがあった。さすがに連休の百名山、大変な人気だ。
5:20 駐車場奥の登山口から歩き始め。今回は井戸尾根コースの登下降なので関係ないが、「ヌクビ沢コース・天狗尾根コースは雪渓が不安定で危険なため入山禁止」の看板があった。
最初は雑木林を緩く登り、三合目から傾斜がきつくなる。先頭を行くT嶋氏は結構速いが、I田氏を挟んでペース調整し、後から来るパーティに先を譲りながら登る。曇り空だが、適度に風の通る樹林で気持ちが良い。五合目(焼松、1128m)から上越のマッターホルン・大源太山を望めた。
登山道は湿って一部ぬかるみになっている。ゆっくりしたペースだが高度はさくさくと上がり、六合目(展望台)からは割引岳へ至るヌクビ沢がよく見えた。
樹林が切れて岩の露出した1564m地点ではガスが出てきた中を風が吹いて一気に寒くなる。ここまで自分はTシャツ姿だったので鳥肌で、もう少し進んでから雨具を羽織った。樹林は姿を消し笹や立ち枯れた草が主体となった道を行くと階段が現れ、八合目を経て前巻機山(ニセ巻機、1861m)へ。
草紅葉の中の階段・木道を辿って避難小屋に到着。小屋裏のトイレは二つのうちの一つが閉鎖されており、待ち行列が出来ている。待っている間、木立から雫が降ってきて息が白く見えるほど寒かった。小屋は混んでおり靴を脱ぐのも面倒なので中に入らないまま40分程停滞した。
9時半に行動を再開し、草紅葉の続く道を30分足らずで井戸尾根コース分岐(御機屋)へ。「巻機山頂」の標柱周辺は多くの登山者で賑わっているのでいったんスルーし、右(東)へ進む。草原の池塘を見ながら(下の写真は分岐へ戻る際の様子)10分程で到着した最高点(1967m)にはケルンが積まれていた。前回通過した時に「低いケルンがあったので山頂と思うことに」したのはこれだったか?
分岐に戻り、八ッ峰クラブの旗を出して記念撮影を済ませてから割引岳へ。分岐から下りると風が遮られるので、こちらで休憩している人もいた。時折ガスが取れて越後三山(八海山~越後駒ヶ岳~中ノ岳)が見える。
割引岳は均整な山容全体が草紅葉の黄金色で、晴れていれば一層美しいだろう。10:50に登頂。山頂(1930.8m)ではよろけるほどの風が吹く。倒れていた標柱をI田氏が立て直したが、また吹き倒されるかもしれない。天狗尾根コースを上がってきたヘルメット姿の単独男性あり。
分岐に戻り、避難小屋で再びトイレ待ち。ガスが取れてきて登りの時ほどには寒くない。前巻機から下って行くと眼下の尾根の紅葉がきれいだ。
五合目前後は登りで感じた以上の急傾斜で足を滑らせないよう気を遣い、14:40 登山口に戻った。百名山だけあって、あらためて歩く価値のある良い山だった。
軽く渋滞していた関越道を花園ICで下り、18時過ぎに帰宅。
■今回のルート
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