2022/3/10(木) 高川山 ― 2022年03月10日 00:00
Twitterで見かけた、大月の狼信仰について記した冊子を購入するため大月に行きたい。ついては一日行程の適当な山はないかと探して、高川山へ。初狩駅から昭文社の山と高原地図の破線ルートで上がり、高川山からは実線ルートで大月駅まで、順調なら6時間程度と見込んだ。
一番電車で初狩駅へ。7時半出発、晴れ。
駅前から右に折れ線路を潜ると高川山へ左方向に導く案内が出ている。今回は右へ行くと、こちらにも登山口の看板があった。そこから道を入った八幡神社の狛犬は「シン・ゴジラ」の蒲田くんのよう。銘は見えなかったが、それほど古くはなさそうだ。
道の突き当りから笹を刈り払った山道に入る。「屏風岩ノ頭」の札が付いた736.4m三角点地点から奥に行くと展望地で、富士山と三ツ峠が美しい。
昭文社地図にある屏風岩は何処かと思いながら進むと、「恩」の小石柱のあるピーク(753m)。踏み跡と「恩」石柱、それにテープが右(西)に続いているので素直に従うと、少し下った岩の傍らを最後にテープが見えなくなる。踏み跡はさらに続いているが・・・? 疑いながら下りてみると山腹に露出した大岩壁の上だった。これが「大岩山」の由来なのだろう。「屏風岩」もこの岩壁のことだったか。屏風岩を確認できたのは良かったが、どうにも方角が違うので引き返すと、ピークから反対方向への踏み跡があった。そちら側から見ると樹に「大岩ノ頭」のプレートが付いている。休憩含めルート探しに30分弱を費やしたが、まだ9時前だ。
ピークから下りた鞍部にいた単独男性は初狩駅から真っ直ぐ南下するルートを来たとのこと。以前に高川山から羽根子山へ行こうと思ったらルートが不明瞭で引き返した、と話してくれた。
男性の話にも関わらずルートは明瞭で(ただし指導標はほとんど無い)、羽根子山(896m)を踏み、高川山の手前で実線ルートと合流して、高川山(976m)に10:10登頂。秀麗富岳十二景の十一番だが、残念ながら春霞で富士山は薄ぼんやりだった。山頂標は大ぶりな石碑で味がある。
山頂から下りた登山道脇に「狼煙台跡」のプレートあり。この辺だと、岩殿城に急を報せた狼煙か?
あとは指導標の整備された実線ルートをどんどん歩く。天神峠を過ぎ、左右を街(工場?)に挟まれた低い尾根を辿るとベンチの置かれたむすび山(463m)。ここは大月防空監視哨跡で、石組の竪穴は聴音壕だったと説明版にある。
むすび山を下りると民家の鼻先が高川山登山口となっており、ちょうど12時だった。
桂川に掛かる橋を渡って大月市街地へ。商店街の中に現れた「桃太郎神社」は桃太郎説話大月発祥説の宣伝なのだった。大月駅に12時半到着。初狩駅から5時間で済んでしまった。
駅前の観光協会で、目当ての冊子『大権現』と、おやつに信玄焼きを1個購入。絵本作家・仁科幸子氏による冊子は、王勢籠(おせろう)神社のお札の版木の実見記など。
■今回のルート
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