2017/12/17(日) 西上州・マムシ岳 ― 2017年12月17日 00:00
無名山塾T中・H氏との自主山行、2日目。
道の駅しもにたに張ったテントを撤収し、上野村のキリンテ登山口に移動。冬季閉鎖の林道ゲート傍に駐車し、ヘアピンカーブを一段降りたところが送電線巡視路入口で、今回の登山口。『藪岩魂』によると、ここから尾根に上がる山腹道が「滑落に肝を冷やすコース一番の難所」。見上げる斜面は確かに難しそうなので、すぐに使えるようにスリングなど準備して木橋を渡る。7:50、雲はあるが晴れ。
落ち葉を掻きわけて巡視路を辿ると、あっさり尾根上のキリンテのコル(840m)に上がれて拍子抜け。これが一番の難所なら今日は楽勝では・・・と思うところが浅はかである。
尾根を北西に進み、鉄塔に着いたところで風花が舞う。8時頃に雨との予報通りだが、これはすぐに止んだ。
雑木林の急登を手をついて登り岩を乗り越えると、今度はトラロープの付いた岩場の急登(1100~1140m)。こここそが本日一番の難所だった。岩角や立ち木を掴み、時にトラロープに頼ってよじ登るが、足の置き場を考える箇所もあり、少々危険。上部はザレ気味の土斜面になるが、滑れば岩場を転落することになる。
登り切って「ノ五三」の標石で息をつくが、今度は風花ではない雪が降ってきた。もう少し進むと、1200mの手前でまた岩場。『藪岩魂』には「左から巻き登る」とあり、これを越えれば山頂間近なのだが、もう岩が白くなっており、雪は降り続いている。これより先へ行くのは危険と判断して、引き返すことにした。
雪で滑らないよう慎重に足を運ぶ。先ほどのトラロープの箇所は懸垂下降することにした。視点を取る木には不自由しないので30m補助ロープ1本を使ったが、安心できる場所まで5ピッチを要した。
その後は単純な一本尾根と思っていたら雑木林の急登(今度は急降下だが)で分岐しており、そちらに行きかけたのを修正。下るうちに雪は小降りになり、10:38 登山口に戻った時にはすっかり止んでいた。
車を出して人里に出るころには青空。しかし、岩に着いた雪はすぐには融けないだろうし、いずれにせよ今日はもう登る気なし。
鍋焼きうどんの美味しい南牧村の井上うどんは休みだったので、下仁田駅近くで食堂を探し、地元の人に教えてもらった日昇軒で下仁田カツ丼。800円とリーズナブルで美味しかった。実はきよしやという店を先に見つけたのだが、かなりの人気のようで混んでおり入らず。こちらもカツ丼が売りらしいので、機会があれば食べてみよう。
■今回のルート
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