2011/3/20(日) 『日本沈没』 ― 2011年03月20日 00:00
昨日今日と休日出勤。で、両日とも仕事中に地震。特に今日はフロアにひとりきりだったので、揺れるとかなり心細かった。
以前に古書店で見かけて買っておいた出版当時の『日本沈没』を読んでいる。
初版が昭和48年3月20日で上巻が9月20日262版、下巻が12月10日291版。ものすごい増刷ペースで、映画も同年中に公開されたのだから、どれだけのブームだったことか。
この年には『ノストラダムスの大予言』も話題になって、終末観漂う時代の気分を作り出したものだった。
東北関東大震災を受けて読み返してみると、改めてその予見性に感心する箇所があったので抜き書き。もちろん『日本沈没』の話だ。
「ふつうの地震なら、これまで日本でたくさん起こっているし、その性質もよくわかっている。一つの地震によって放出されるエネルギーの最大値は、地殻の性質によって、マグニチュード8.6 - 5×10^24エルグを越えることはない。一単位の地震体積は直径150キロメートル……日本でいままで記録された最大の地震は、1933年の三陸沖大地震のマグニチュード8.3だ。しかし-- このことは、肝に銘じておいてもらわねばならんが-- 人類が、科学的に地震の研究観測をはじめてから、まだ百年もたっておらん。地球全体を科学的に調査しはじめてから、これまた一世紀あまり、本格的な、地球大規模の観測が行われはじめたのは、わずかに1950年代以降だ……」(上 p.197)
「われわれの、短い観測期間から得られた貧しく不完全な知識にもとづいて、これこれのことは、絶対に起こり得ないと断定することはできない、ということだ。(中略)これから、過去において、一回も起こらなかったようなことが起こるかもしれない。たとえば-- 一単位地震体積あたり、5×10^24エルグのエネルギーの最大エネルギーをたくわえた地殻がいくつもならび、それが一斉にエネルギー放出をやったらどうなるか? そんなことは絶対に起こり得ないといいきれるか?」(上 p.198-199)
マグニチュードの最大値などの数字はその後改訂されているだろうが、並んだ地殻が一斉にエネルギー放出というくだりは断層破壊が連続した今回の震災のメカニズムを予言していたかと思うほど。そして、貧しく不完全な知識にもとづいて安全性を言い募ってきた原発はボロボロになっている。
予言はノストラダムスより小松左京の方がよっぽど当たる。大地震には『日本沈没』、新型インフルには『復活の日』。いや、国土がなくなったり、陸上の脊椎動物が全滅したりしては困るけれども。
以前に古書店で見かけて買っておいた出版当時の『日本沈没』を読んでいる。
初版が昭和48年3月20日で上巻が9月20日262版、下巻が12月10日291版。ものすごい増刷ペースで、映画も同年中に公開されたのだから、どれだけのブームだったことか。
この年には『ノストラダムスの大予言』も話題になって、終末観漂う時代の気分を作り出したものだった。
東北関東大震災を受けて読み返してみると、改めてその予見性に感心する箇所があったので抜き書き。もちろん『日本沈没』の話だ。
「ふつうの地震なら、これまで日本でたくさん起こっているし、その性質もよくわかっている。一つの地震によって放出されるエネルギーの最大値は、地殻の性質によって、マグニチュード8.6 - 5×10^24エルグを越えることはない。一単位の地震体積は直径150キロメートル……日本でいままで記録された最大の地震は、1933年の三陸沖大地震のマグニチュード8.3だ。しかし-- このことは、肝に銘じておいてもらわねばならんが-- 人類が、科学的に地震の研究観測をはじめてから、まだ百年もたっておらん。地球全体を科学的に調査しはじめてから、これまた一世紀あまり、本格的な、地球大規模の観測が行われはじめたのは、わずかに1950年代以降だ……」(上 p.197)
「われわれの、短い観測期間から得られた貧しく不完全な知識にもとづいて、これこれのことは、絶対に起こり得ないと断定することはできない、ということだ。(中略)これから、過去において、一回も起こらなかったようなことが起こるかもしれない。たとえば-- 一単位地震体積あたり、5×10^24エルグのエネルギーの最大エネルギーをたくわえた地殻がいくつもならび、それが一斉にエネルギー放出をやったらどうなるか? そんなことは絶対に起こり得ないといいきれるか?」(上 p.198-199)
マグニチュードの最大値などの数字はその後改訂されているだろうが、並んだ地殻が一斉にエネルギー放出というくだりは断層破壊が連続した今回の震災のメカニズムを予言していたかと思うほど。そして、貧しく不完全な知識にもとづいて安全性を言い募ってきた原発はボロボロになっている。
予言はノストラダムスより小松左京の方がよっぽど当たる。大地震には『日本沈没』、新型インフルには『復活の日』。いや、国土がなくなったり、陸上の脊椎動物が全滅したりしては困るけれども。
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