2008/12/23(火) 『シュレディンガーの妻は元気か』 ― 2008年12月23日 00:00
<惹句>世界は論理に満ちています。対象を観察し、分析し、法則を見つけ出し、理論的に行動すれば全てうまくいくはずでした。妻と出会うまでは。
「SFマガジン」に通常の書評とは別に1ページを使って紹介されていた(埋め草記事かもしれないが)4コマコミックスを読む。
「シュレディンガーの」と言ったら「猫」。もちろん量子力学の有名な思考実験だ。さらに「~は元気か」と続くと『シュレディンガーの猫は元気か』というサイエンス・コラム集がある。コミックスのあとがきによるとタイトルの元ネタはやっぱりこれだった。これだけで科学バカ話の美味しそうな匂いがするが、「SFマガジン」の紹介によると理系の夫と一般人の妻とのズレを描いて、SF者は身につまされるという。これは読まずばなるまい。
読んでみたら大受け。漫画を読んで声を出して笑うのも久しぶりの気がする。その笑いの半分はそうそうそうだよねーという、理系夫に対するあるある感なのだった。
帰宅して「珍しい杏仁豆腐を買ってきた」と言う夫に喜ぶ妻、出てきたのはフリーズドライの宇宙食。偶然ながら、先日の夕食を買ってあった宇宙食仕様の「きなこ餅」で済ませた自分としては非常な共感を覚えざるを得ない。
各作のタイトルや夫の手にしている本などにも作者のシュミが反映されている。「トリフィドトリトリ」ってのはウィンダム『トリフィド時代』をネタにした吾妻ひでお『やけくそ天使』だ。
コミックスのカバーを外すと「あなたの理系脳度を測る! ザ・シュレディンガー度テスト」がある。当てはまる項目を数える形式で、「タレントや芸能人の顔の見分けがまったくつかない」なんて項を見ると、昔、SF作家の新井素子さんが何とかいう歌手グループの「個体識別が出来ない」(サルの群の観察だね)と語っていたのを思い出す。自分の診断結果は「ちょっと変わってるね~レベル」でしたとさ。
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