2007/3/21(水・祝) 熊倉沢 ― 2007年03月21日 00:00
K室・H&I夫妻のお誘いを受けて、無名山塾の自主山行として南秋川(奥多摩)の沢登り。メンバはこの3人のみ。
8時過ぎに武蔵五日市駅でK室夫妻の車にピックアップしてもらい、矢沢林道から熊倉林道へ。熊倉林道へは入口のゲート(なんと呼ぶのか、道路や敷地に置いて通行止めや工事中を示すアレ)をどかして進入。荒れた道を行くと林道終点の手前が崖崩れで通行不能となっていた。最近の崩落とはいえ昨日今日のものとは見えないが、手当はまったくされていない。
崩落の手前に駐車して身支度。予報よりも上天気だが、沢に入ると寒いかと雨具の上着を着ける。足元は普通の登山ズボンに沢靴、沢用スパッツ。
9:40 歩き始め、10時に林道終点(標高480m)から熊倉沢の左俣に入渓。仕事道に掛かる橋(木端が新しく、林業が生きているらしい)を潜って、二股から西沢へ。水は流れているが足首まで浸かる程度。それもなるべく濡れないように行く。滝も小さなものばかりでロープを出すこともなく登っていくが、苔が付いて滑りやすいところは水を避ける訳にもいかない。靴に浸水するとさすがに少し冷たかった。結構大きな石でも乗ると動くものが多い。
標高550m付近に炭焼き跡を見る。
610m付近で遡行図にある大岩。この辺で水音が小さくなり、やがて伏流に。乾いた石と落ち葉の上を歩いていると暑くなって雨具を脱ぐ。右側斜面からさらさらと土の崩れてくる箇所もある。水流は少し行くと復活したが、足を濡らすほどもない。
標高700m付近で沢の分岐に出た。遡行図では分岐を右に行って尾根に上がるのだが、まだそこまで達していないと判断、本流と思われる左へ。
しかし何か様子がおかしい。最初はガレた斜面だったのが土の急傾斜となり、沢などどこへやら。足もとがずるずると落ちるのでまっすぐに立っていられない。しかし、見上げれば稜線らしき部分が空を切り取っているので強引に上がる。I氏は右寄りへ、自分とH氏は左寄りへ。土の斜面をキックステップし、倒木を掴み、靴も手も泥だらけ。沢登りに来て核心がこの斜面とは。
ようやく尾根に上がり、標高860mで3人合流。自分とH氏は2万5千図の熊倉山の「倉」の字の上付近と見当を付けたが、I氏はもっと西ではないかと言う。ともかく尾根上を行くと登山道に出た。
3人ともどうも見当と違うが、12:24に熊倉山頂、標高966m。いったいどこを上がってきたのか、GPSデータを地図に表示してみるのが楽しみだ。
一休みして12:45下山開始。高度とかすかな踏み跡を頼りに登山道を離れる。東沢を下るのだが、最初はまったく水がない。倒木を潜り、乾いた落ち葉を踏む。下に岩が隠れていたりで歩きづらい。水が出てきた時にはホッとした。
5mの滝でロープを出して懸垂下降。次の2段15mは滝に合わせて2回に分けて懸垂。いずれも30mロープで足りた。
暖かくて積極的に足を水に浸けて歩いたりもしたが、14時を過ぎると空気が冷たくなってくる。
14:50 入渓点に戻って終了。
足慣らしとして、またルートファインディング(失敗したらしいが)からも面白い沢だった。
汗をかいたので、「生涯青春の湯 つるつる温泉」へ。浴場は小さめだが、休憩室で頼める料理は値段の割にボリュームがある。地ビール(I氏は運転があるので飲まないが)にもつ煮、豆腐、焼き鳥など頼む。食事の山菜セット(蕎麦+ご飯)も美味しかった。
帰宅してカシミール3DでGPSデータを見てみると、おやまあ。
なんと大岩の辺りで左に行くべきところを右に入ってしまっている。遡行図を見直すと確かに分岐しているが、歩いていてまったく気付かなかった。その後、例の急傾斜を尾根に上がってルートに近づいているが、登山道に出たのは本来の沢の西側の尾根からであった。ポイントポイントでコンパスを合わせて進路確認しないとなぁ。
■今回のルート
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