2005/10/9(日) 『宗像教授異考録 第一集』 ― 2005年10月09日 00:00
星野之宣の民俗学漫画(小学館、BIG COMICS SPECIAL)。
以前に潮出版社から出た『宗像教授伝奇考』の続編。歴史には疎いのでよく分らないが、正統ではないものの頷ける点もあるといった説に著者なりの展開を試みた感じで面白い。
収録の第3話「天平のメリー・クリスマス」(戦メリの駄洒落だね)は聖徳太子とキリストの話だが、群馬県多野郡(旧多胡(たご)郡)の「羊太夫」の伝承が絡む。その名を刻んだ多胡碑に関して最近読んだ『耳嚢』には「羊ハ半ノ字ノ誤(あやまり)ナラン・・・半バヲ多胡郡ト成スト読ミ・・・」とある(岩波文庫『耳嚢(上)』p.277-279)が、写真を見ると確かに「羊」だ(https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/03.html)。漫画に描かれた通り、当時銅を産出した秩父にも関係する伝説があるらしい。一度行ってみたいものだ。
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