2020/1/27(月) 「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」2020年01月27日 00:00

「テリー・ギリアムのドンキホーテ」鑑賞@TOHOシネマズ シャンテ。
WOWOWが本作公開に合わせて「ロスト・イン・ラ・マンチャ」を放送してくれたので、昨日それを復習した上で。
手を変え品を変えて「現実に優越する虚構」を描いてきたギリアム映画の、確かにこれは総決算。今回は「虚構=映画」とおいて、しかもその映画作りが現実に<構想30年、企画頓挫9回>というのだから監督人生の過半を費やしていることになる。
昔、学生映画に出たのを切っ掛けに自らをドン・キホーテと思い込んだ靴職人の老人が、今はCM監督となったかつての学生をサンチョ・パンサとして引き回す。老人が今わの際に虚構から覚めてしまうのはあまりにも哀しく、その想念が憑いたかの如くにCM監督もまた妄想に取り込まれていく。
そんな映画を監督してついに完成させたギリアム当人は、これでドン・キホーテからは離れられるかもだけど、表現者としての執着はまだまだの感。

Google
wwwを検索 このブログを検索