2016/2/7(日) 倉岳山~高柄山 ― 2016年02月07日 00:00
天気がいいので中央線沿線を縦走ハイキング。昨夜の雪がどれくらい積もったかと思ったが、部分的に靴の上まで潜る程度で、歩くにはほぼ支障なし。用意した軽アイゼンも使わなかった。
鳥沢駅を7:40に出発。道路から階段の上に見えた神社にお参りし、これから向かう山を見ると樹々が昨日の雪で白くなっている。
手書き道標に従って踏切手前で線路を潜り(背をかがめないと通れない)、集落を突っ切って林道ゲートを開ける。車道は用水池で終わり、「峠道文化の森入口」とある。8:30、標高380m。足元は白いが潜ることはなく、今日先行したらしい一人の足跡が残っている。
30分足らずで高畑山への分岐。すり減った古い石仏は、なるほど昔の峠道文化を偲ばせる。倉岳山へ、昭文社の山と高原地図の実線ルートはまっすぐ行って穴道峠へ向かうが、すぐ先の道しるべを兼ねた地蔵から分岐して山頂へ直接向かう破線ルートを選択。地蔵の傍らの道標が実線ルートのみ示しているのは、分岐に入って欲しくないということか。
沢を適当に跨ぎ越し、赤テープを目当てに斜面を上がると明瞭な道で、念のため地図とコンパスで方角を確認。足跡は昨日のものか、ところどころ消えるが特に迷うこともなくジグザグに高度を上げ、670mで尾根に乗る。この辺は少し雪が深くて脛まで潜ることもあるが、薄い新雪の下には踏み跡があるので、特に苦労はなかった。明るい尾根を雪を踏んで歩くのは気分が良い。見上げる木の枝には昨夜の雪がまだ付いている。850m付近、尾根が合流する下あたりに<雨乞社>と札の立つ社があった。
10:10 倉岳山(990.0m)。山頂に上がると、秀麗富嶽十二景の富士山が飛び込んでくる。左側に少し雲がかかっているが良い姿だ。大月の街はミニチュアのよう。今上がってきた道には<この先行き止まり>の標識があり、やはりこの破線ルートは推奨されないらしい。立野(たちの)峠側から単独で上がってきた人に、富士山バックでシャッターを押してもらった。
今回は倉岳山が最高点だが、上野原駅まで歩き通すルートはこの先が長い。
立野峠に向かうと、日当たりの良い場所の雪はまだらになる。細野山(838m)、鳥屋(とや)山(808m)と進むと、道は明瞭なのだが、何故か足跡が消えた。その先の尾根分岐をあえて外して南に入ると751.2の三角点があるはずなのだが、標石は雪の下なのか<基本測量/平成5年6月>の木柱のみ。ルートに戻ると、727地点に休憩中のパーティがいて足跡復活。818地点の先、昭文社地図に迷マークのある個所は木の幹と根元の指導標に従って尾根から左に下りる。見落としてまっすぐ進むんでしまうとルートを外して南東向きの尾根だ。
寺下峠(700m)を通過すると、丸ツヅク山(763m)、矢平山(860.2m)と登りになる。矢平山は急登で岩っぽい。今は肩が痛いからよじ登るのは勘弁して欲しいのだが。
12:56、四方津(しおつ)に分岐する新大地(おおち)峠。高柄(たかつか)山への道標に従ってひと登りして金山峠への分岐を見送り、林道を横切る。710の小ピークからの下りは少し急でトラロープあり。
山梨百名山・高柄山(733.2m)に13:45。潰れた祠がある。上野原の街が近くなってきた。
新矢ノ根峠が近くなると、そろそろ雪はなくなる。峠には鳥籠みたいな休憩所あり。そこから下ると柵(鹿除け?)が出てくるが、踏み跡が怪しくなってルートを疑う。地図で方角を見定めるとともに、柵に付いた板切れが上野原を示す古い道標らしいことを確認。谷間に入っていくと道はやや荒れ気味。ゴルフ場を横目にかなり登ったつもりでいると御前山分岐で、さらに一登りして御前山(484.2m)。もう里の裏山という感じで下りていくと間もなく墓地に出て、集落に入る。道端で街の身支度に戻り、15:50 上野原駅に到着した。
これで中央線沿線は大月から上野原まで繋がった。
■今回のルート
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