2016/1/16(土) 奥多摩・鳥屋戸尾根~蕎麦粒山~棒ノ折山2016年01月16日 00:00

好天の週末に思い立ってふたたび奥多摩へ。
今回は昭文社の山と高原地図で破線ルートの鳥屋戸(とやど)尾根で蕎麦粒山に上がり、棒ノ折山まで縦走して名栗に下りる。

9時前、川乗橋でバスを降り、林道ゲートを入る。150mほど行ったカーブにある<蕎麦粒山>の小さな道標が鳥屋戸尾根の取付き(9時、標高430m)。破線ルートと言っても道はしっかりしており、歩きやすい。下りで迷いやすいかと思われる数個所には<川乗橋バス停>の道標、917m地点下の急斜面にはロープと丸木の階段があった。日陰などここ2~3日に降った雪がうっすらと残っている個所があり、そこに昨日か今日と思われる一人分の足跡。周囲には植林もあれば自然林もあり、日の当たる自然林は特に気分が良い。青空に腕のように枝を拡げるブナを見上げる。
枝を拡げるブナ
ところどころに標石を見るが、そのひとつには「東京市」とあった。太陽マークも市時代のものだろうか。
東京市の標石
尾根の中ほど、笙ノ岩山(1254.8m)には三角点がある。地形を見ながら登っていくと、道脇に「三・・・」と読める標石があり「これか?」と思うが、登りは続く。さらに80mほど標高を上げると、そこが本当の笙ノ岩山だった(10:50)。間違いようのない三角点標石と<笙之岩山>の手書き看板あり。
小さなアップダウンを拾い、日当たりの良い小ピークで一本。腰を上げて進もうとしてアレ?地形図の読みと違う。さては北に向かう尾根の分岐を見落としたかと引き返すと、5分ほどで正しい尾根が見えた。間違えたのは1268m=松岩ノ頭手前で、休んだ小ピークが1268mだと思っていた。昭文社地図には松岩ノ頭に<迷>マークが付いているが、この分岐を指しているのだろう。
やがて縦走路の巻き道と交差。ここの指導標(東京都設置)には「鳥屋戸尾根 川乗橋」も示されているが、慣れない人が安易に踏み込むと危ないのではなかろうか。要所でバス停へ誘導しているが、小さな道標を見落とせば支尾根に入り込んでしまう。
もう一登りして、12:10、蕎麦粒山(1472.9m)登頂。日向沢ノ峰(ひなたざわのうら)の斜面の防火帯が白く、スキーコースのようだ。北の山間には秩父さくら湖が見える。
蕎麦粒山

蕎麦粒山と日向沢ノ峰の間には人がいたが、みな奥多摩方面に下りるのだろう、その先で会ったのは日向沢ノ峰からの下りですれ違った一人だけ(荷物を持たない外国人ふう。何処から何処へ行く?)だった。
急傾斜に薄く雪が被って滑りそうな日向沢ノ峰の下りで慎重を期した他はどんどん行く。ところどころにパウチした仏像写真や「南無阿弥陀仏」の短冊が付いているのは、ニュータイプの修験者がいるのか?
南無阿弥陀仏
長尾ノ丸(958.4m)を14:15、槙ノ尾山(945m)を14:37に通過。「尾」が共通しているのは地形の特徴を指すのだろうか? 棒ノ折山(棒ノ嶺、969m)に14:55。この時間でもう誰もいない。河又バス停への道標に従って権次入(ごんじり)峠~岩茸石(道を塞いでいる岩の名前?)を経て16時に下山。休憩舎付きの公衆トイレで街の身支度に戻り、バス停へ。16時台のバスは3本あり、さほど待たずに乗車できた。

■今回のルート
鳥屋戸尾根ルート

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