2015/8/22(土)~8/23(日) 至仏山2015年08月22日 00:00

単独個人山行。
仕事の都合でまとまった夏休みが取れず、1泊で済んで行ったことのない処・・・ということで、至仏山。今回は昭文社地図のみで地形図も持たないお気楽山行だ。久々に百名山をカウントアップしたが、何山目だったかは数えてみないと判らない(50を超えていることは確か)。

■8/22(土)
水上からバスで湯の小屋へ。11:40 歩き始め。晴れ。
バス停から道路を進んで左側の斜路を上がった奥に<笠ヶ岳登山道入口>の指導標がある。斜路にも表示が欲しいところだ。
樹林の道から舗装された林道に出て、ゲートを越えるとまた樹林帯に入り、細かいアップダウンが続く。下山する単独者と擦れ違ったのが、鳩待峠からの道と合流するまでに出会った唯一の人間だった。このルート、下山に使う人はいるだろうと思ったのだが、どうやら人気がないらしい。
標高1200mを超えた辺りで崩壊しかかった崖に行き当たり、足元を見ると道路使用許可表示板が落ちていた。後で地形図を確認したところ、確かに実線の道があって先ほどのゲートへと繋がっていくが、この部分は廃道なのだろう。踏み跡は道路を見下ろす位置に付いていた。
標高1300mを超えた辺りから傾斜がきつくなる。次第に曇ってきたものの気温は高く、大汗をかいた。
14:40 標高1700mの咲倉沢ノ頭避難小屋に到着。今夜の寝場所である。コンクリートブロック積みの壁・天井はしっかりしている。が、ドアは外れて立てかけられた状態で、重たくて一人ではちょっと動かせない。小屋側面に鉄梯子が立ててあって屋根に上がれる。地図には「武尊山の眺望がよい」とあるが、ガスがかかって山並みは見えなかった。
屋内に残置されていたシートを敷き、その上に自分のを重ねる。入口にはツェルトを下げて宿泊準備完了。虫はほとんどいないが、でかいアリが1匹歩き回っている。ウィスキーを飲んでいたら、そいつがコップに入りかけていた。自発的に蟻酒になるつもりか。夜中に目を覚ますと雨音がしていたが、風はないのでそのまま快適に寝られた。
咲倉沢ノ頭避難小屋

■8/23(日)
3時起床。残念ながら降り止まず、雨具を着けて 4:30出発。最初ヘッドランプを点けたが、間もなく明るくなった。
緩やかに登っていくと地図には水場マークが2箇所ある。標高1790m付近の一つ目はチョロチョロした流れに塩ビパイプが刺してあるが、パイプは役に立っておらず、流れから直接ペットボトルに汲む。暑くなったので、ここで雨具の上を脱いだ。二つ目の水場はよく分からなかったが、もっと大きな流れで水の溜まっていた処か? 道は概ね歩きやすいが、時折倒木に塞がれていて、登山道整備にはあまり熱心でない印象。
蛍池、片瀬沼と、小雨の湿原風景も悪くない。
蛍池?
ここまで土と植物の世界だったが、樹林を出て、笠ヶ岳は急に岩っぽくなる。分岐から一登りで 6:10 笠ヶ岳(2057.5m)山頂。やはり眺望なし。
戻って、標高的にはゆるゆるとした道を行く。悪沢岳(2043m)は道が周囲より高くなった箇所に標識があるのみ。鳩待峠からの道と合流して、オヤマ沢田代のベンチで休憩する。ここまできて、ようやく人に会った。
ベンチ前の木道は階段に続く。それが終わると、足元の蛇紋岩が塗れてツルツルで歩きづらい。8:00 小至仏山(2162m)。岩の間にずいぶん立派な石の山頂標識が建っている。
さらに岩稜を上がり、8:40 至仏山(2228.0m)登頂。さすがに百名山、雨(というより、ガスの中)にも関わらず、何パーティもいて賑わっていた。
至仏山頂
下りは山ノ鼻経由で鳩待峠に出るつもりだったが、「下り禁止」の看板が立っていた。曰く<植生保護と登山者の安全のため山ノ鼻~至仏山頂は「上り専用」です>。手元の地図(2005年版)には下りの目安時間も記載されているが、足元の岩が滑りやすいため上りはともかく下りは危険として、最近決まったのだろう。そう言われては仕方ないので、来た道を戻り、笠ヶ岳への分岐を過ぎてそのまま鳩待峠へ向かうことにする。
木道でスリップして2度尻餅をつき、鳩待峠に10:50。途中で空が明るくなったが雲が取れるには至らず、相変わらず小雨~曇り。

峠から戸倉まで、乗合タクシーもバスも同一料金\930。バス時刻より前にタクシー客が集まった。戸倉で沼田行きのバス待ちの間に手近の店に入り、生ビールと山菜天ぷら蕎麦で食事して山行終了。

■今回のルート
至仏山ルート

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