2012/4/8(日)~4/9(月) 荒沢山~足拍子岳2012年04月08日 00:00

無名山塾の自主山行。リーダーS木・Y氏(女性)に自分とH方・Y氏の3人パーティ。
駅近くの雪山周遊のはずが何故か大幅時間超過で下山は深夜というハプニング。

■4/8(日)
土樽駅に10時過ぎ集合の予定が、S木氏がサングラスを忘れるという不始末。水上駅前の土産物屋で買ったオモチャのグラスでも、無いよりはマシだが...
土樽駅から10:40過ぎに歩き始め。橋を渡って川沿いの道を歩き、荒沢山のカドナミ尾根取付き(600m)に11時。陽光の照り返しが強い上天気にS木氏のサングラスがお笑いだ。
雪崩ビーコンを着け、ワカンも用意しているが、雪はそれほど深くない。自分は暑がりなので、途中からTシャツになって登る。山頂近くにちょっと岩っぽい個所があったが、特に困難なく、13:30 荒沢山(1302.6m)登頂。
荒沢山頂より
しばし景色を楽しんだ後、山頂から南にちょっと下った稜線の広い場所をL字に掘り下げてキャンプ地を造る。持参のスコップで雪掻きして水平面を出し、風上側(実際にはほぼ無風だが)はそのまま壁になる。
寝場所造り
1時間ほどの作業でツェルトを張り、15時とまだ早く天気も良いので外でくつろいだ。

■4/9(月)
5:30 出発。
稜線が狭く雪の付き方に結構段差があって、木にロープを回して懸垂下降したり肩絡みで確保したりするのでなかなか進まない。一度など雪壁を下りて行ったらいきなり足元の雪がなくなってズボっと落下。樹木が雪を載せていて枝のない幹の部分を落ちたのだろう。荒沢山から下っていき1250~1230m付近を突破するのに2時間もかかっている。岩壁が出ている個所には残置ロープもあったが、信用できないので自前のロープを使った。
岩壁の下降
足拍子岳の山頂直下はちょっとした雪壁。不用意に取りついて足場が崩れたらずっと下まで転げ落ちてしまうが、さりとて適当な支点もない。仕方なく、壁の下に少し出ていた細枝にスリングを結んだ頼りない確保でS木氏が先頭で上がった。15時、足拍子岳(1408m)登頂。
足拍子岳へ
山頂から南へ下りるのにロープを使いたいが樹木などはないので、雪を入れて口をスリングで結んだ土のう袋を支点にする。雪を被せてかなり踏み固めたつもりだが、先頭のS木氏が下りきって普段の懸垂下降の要領でロープを引いたらズっと動いてしまい、固め直し。なるべく負荷を掛けないように下りた。
土のう袋支点で下降
古い踏み跡が見え隠れする尾根を1230mまで下ったが、樹木の間の雪は足元が潜って難儀する。この先も尾根上は大変そうだ。既に18:30、ここから谷へ下りた方が歩きやすいのではないか。雪は落ち着いているので雪崩はないだろう ・・・ と判断して南西へ進路変更。以前の雪崩デブリやら折れた枝やらは気持ち悪いが、尾根の樹林よりは速度が出る。やがて足元が見えづらくなり、ヘッデンを出した。
なおも下っていくと傾斜が強まり、雪面側を向かずに下りるのは難しくなってきた(19時、880m)。偵察してみると前方からはドウドウと水の音。実際にはそれほど流量があるとは思えないが、もし転落して雪の下の流れにはまり込んだらと思うと、怖くてとても近寄れない。南の尾根に逃げることにする。
右手(今は雪面に向いているから)に寄って行くように雪を登り、バイルを突き刺し、樹を掴んで這い上がる。時々ヘッデンを消して空の明るさで地形を見定め、尾根に乗ったのが21:30。現場では確証はなかったが、本来予定していたルートに戻った。そのまま尾根を下って行くが末端は急斜面で下りられず(今さらロープを出すこともない)、回り込んだところに朝の川沿いの踏み跡があった。
橋の袂(たもと)で舗装路に出てアイゼンを外し、土樽駅に戻ったのが23:50。タクシーを呼んだら「こんな時間に電車ありましたっけ?」。当然、ありはしない。運転手に頼んで越後湯沢駅前の安宿につけてもらった。

それにしてもよく歩いた。3人とも体力に恵まれて行動を続けられたので、曲がりなりにも当日中に下山できた。H方氏は谷を抜けたところでビバークすべきではと意見を出したが、動けるのなら下山した方が安全だ。

■今回のルート
荒沢山~足拍子岳ルート

2012/4/14(土) 西上州・鷹ノ巣山~黒滝山2012年04月14日 00:00

昨年7月の飯豊連峰(https://marukoba.asablo.jp/blog/2011/07/16/9512073)以来、2度目の無名山塾M下講師のお手伝い。受講者10人の中には飯豊でご一緒した人も。
講習予定としてはトヤ山まで足を伸ばすはずだったが、雨の中の岩場通過で皆さん満腹して途中終了。

下仁田駅に集合、タクシーに分乗して上底瀬の九十九谷(くじゅうくたに)橋へ。
10:15 歩き始め、急登を上がって鷹ノ巣山(767m)に11時。そこから幕岩に向かう尾根は地形図で左側が岩の崖マークになっている通り、スッパリ落ちている箇所がある。クサリも何もなく確保しようもないと思うと巻き道があったりする。ツツジが咲き始めたところだった。
幕岩の尾根
幕岩(観音岩、880m)に11:05。周囲の山からガスの湧く景色はなかなかいい。
ナイフリッジにクサリ・ハシゴの連続する馬ノ背はフェラータで通過する。
岩場の通過
14時に黒瀧山不動寺。背後の滝は寺院が出来る前からの霊場だろうと思わせる雰囲気がある。ご住職がお茶を出してくださった。
黒瀧山不動寺
タクシーで下仁田に戻り、駅前レストランで食事して終了。

■今回のルート
鷹ノ巣山~黒滝山ルート
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