2006/8/20(日) 北八ヶ岳・稲子岳南壁2006年08月20日 00:00

無名山塾の岩登り講習で北八ヶ岳の稲子岳南壁を登る。17単位目。
講師K藤・H氏、CUにI藤・Y氏とK野・M氏(女性)、講習生はS木・Y氏(女性)、K室・H&I夫妻、Y永・H氏に自分。

19(土)はしらびそ小屋に前泊。講師の車にS木氏と便乗させてもらう。Y永氏、K室夫妻も中央自動車道で合流し、みどり池入口のゲート前に駐車。本日は講師の誕生日で、講習生の女性陣からプレゼントのバウムクーヘンを小屋の同宿者にも配ったりして、ちょっと盛り上がった。
しらびそ小屋
しらびそ小屋から見た南壁
        しらびそ小屋から見た南壁

講習当日は小屋から現場までで一汗。小屋で、登れるルートは左カンテのみで他は危険と聞いたが確かにその通り。ガラガラに崩れている。左カンテの取付き点はルート図の2ピッチ目に当たるらしい。
稲子岳南壁
稲子岳南壁

I藤氏と自分、K野氏とS木氏、K室夫妻、K藤氏とY永氏の組で、この順に登る。自分は経験が浅いのでセカンドのみ、他の組はリードとセカンドを交替するつるべ式。天気は基本的に晴れだが、多少ガスが掛かったりもする。それほど暑くないので助かった。

ダブルロープは初めてなので、登る前にI藤氏からルベルソを借りて使い方を教わる。なるほど、シンプルな道具がよく出来ている。リードで登っていくI藤氏は中間支点を取って左のロープを掛け、次の支点で右のロープを掛け・・・とスムーズだが、自分で行ったら左右混乱してしまいそう。
I藤氏が視界から隠れたところでズズッと遊んだ岩の動く音がして「この岩、落とさないように」と声が飛んだりもする。ゲレンデと違って本番ルートには浮石もあれば剥がれそうなホールドもある。緊張。
しかし、実際取り付いてみると、セカンドの気楽さでロープなりに行くだし、ホールドは結構あるし、岩質でフリクションはよく利くしで、それほど難しくない。ただ、高度感は抜群。目の遥か下に樹林の梢が広がっている。
怖かったのは、まず、最後にピッチを切ったテラスに上がるところ。足元が浮石だらけで落とさないように慎重に通過。ビレイを取った足元にも大きめの石が遊んでいて、うっかり触ったら動いたのでビビる。次に最後の垂直の岩。ここが核心らしい。後から聞いたところでは身体を離してみるとホールドがあるというのだが、思い切り引っ付いて、足が上がらないので膝を使ってしまった。これじゃリードでは登れないな。
ビレイ&登攀
壁を登りきったところで、I藤氏はロープを降ろして後続をサポート。自分は一足先にザレた斜面を上がって休憩。コマクサがたくさん生えていて、まだ花をつけているものもあった。
コマクサ
終了点からの登り
        終了点からの斜面を登るS木氏、K野氏。バックは天狗岳。

全員無事に登り終え、帰りは「にゅう」(「乳」という道標もあったが、当て字っぽい)を経由するはずだったが、道がロープで塞がれていたのか行き当たらず。途中から雨に降られたが、苔むした樹林は雰囲気がいい。怪しいキノコが随分顔を出していた。
稲子湯で汗を流して終了。
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