2017/1/7(土) 奥多摩・水松山 ― 2017年01月07日 00:00
三連休の初日だけ好天の予報で、前夜にルートを決定、日原鍾乳洞からタワ尾根ノ頭(滝谷ノ峰)に上がり、水松(あららぎ)山から天祖山経由で日原に戻ることにする。呑むために歩く・第2弾。
鍾乳洞は営業しているが、道路はそこで通行止めになっていた。昭文社の山と高原地図には尾根の取付きとして手前の一石山神社(イッセキサンと読むらしい)と奥の小川谷林道入口が示されているのだが、警備員が立っているので奥へは行けない。神社からは<金袋山のミズナラ入口→ 悪路です!歩行注意!>の表示のある小径に入ればいいようだ。昨年10月のクマ目撃情報が掲示されているが、今は寝ているだろう(南アで正月に出会ったこともあるが)。9:40 標高640mから登高開始。
こちらのルートは一石山まで破線で観光気分の巨樹見物には厳しいが、指導標の残骸や樹種表示が残っている。巨大な岩壁(燕岩?)を回り込むと踏み跡が判然としなくなり、見回すとコンクリートの階段があった。
行ってみるとこれも残骸という有り様だが、ともかく登ると、次の階段までが落ち葉の積もった急斜面。地面が見えずにうっかり滑ると転げ落ちそうだ。もっと楽な道があるのだろうが、落ち葉に隠れたのだろう。タワ尾根に乗る箇所には<日原→ この先急坂!歩行注意!>の札があった。10時半に一石山(1007m)。古ぼけた山名標があるものの、落葉して明るい尾根の途中という感じ。
傾斜が緩くなり、10:52に人形山(1176m)を通過。地図に「ミズナラの巨木(2013年4月に折損)」とあるのが<金袋山のミズナラ>らしいが、気づかなかった。11:10 金袋山(きんたいさん、1325m)で小休止。金袋(かねぶくろ)の形の山名標で縁起が良い。篶坂ノ丸(すずさかのまる、1456m)~1443地点を過ぎるといったん傾斜がきつくなり、12時に1587.9mのウトウノ頭(かしら)。きれいな陶器製の山名標が2枚付いている。
その先、1602m小ピークの手前で道が下っているのを、尾根通しには行けないかと少し辿ってみるが行き詰って大人しく道に戻った。肩も利かないし、独りで急斜面を転げ落ちたりしたら目も当てられないので、少し臆病になっている。道は岩場を巻いており、結局はそれが合理的なのだった。1602ピークには木札が落ちていたが、何が記されていたのかは不明。ピークの手前で林業用モノレールに出会い、ピークを過ぎてから緩やかに上った1620m辺りまで続いている。<終点(1780m)>とあったから、おそらく1602ピークから南に伸びる支尾根を伝って孫惣谷林道に伸びているのだろう。
12:45、長沢背稜の縦走路に出て、タワ尾根の破線ルートは終了。そのまま縦走路を横切ってタワ尾根ノ頭(滝谷ノ峰、1710m)を踏み、細長い山頂の突端で休憩。山名標などは見当たらなかったが、<山>と入った石標がおそらく都県境だろう。
道はないがそのまま進むとすぐに縦走路に合流して、ヘリポートに出る。やがて北側の展望が開けて遠く望める雪山はどこだろうか。ルート上のちょっとした高まりにしか見えない水松山(1699.2m)に13時半。この辺りは二重山稜っぽい。天祖山への指導票に従って南へ向かうと、1662の小ピークは道なりに巻いて、高度を下げていく。梯子坂ノクビレは最低鞍部(1550m)の手前で、はて何がくびれているのか。かつては天祖山に上がらずここから孫惣谷に下りるルートがあったらしい。
鞍部から本日最後の登りにかかり、ナギ谷ノ頭(1671m)を経て天祖山(1723.2m)に14時半。社の他に会所があり、お祭りの時などはここに人が集まるのだろう。
どんどん下っていくと足元の落ち葉が深く、雪ならぬ落ち葉のラッセルだ。その下に石を隠している箇所は歩きづらい。荒れた大日神社を過ぎると、<足元注意>の警告と補助ロープの斜面。道が細く、踏み外せば谷底まで滑落、岩も出ているので死ぬかもしれない。難しくはないが、万一にも落ち葉に滑らないように通過する。
15:40 日原川に沿う道路に下りて終了。対岸には滝の形に薄く氷が付いていた。
日原まで道路歩きだが、次のバスには十分すぎる間があるのでゆっくり行く。集落の家に張られた看板はコカコーラにフジカラー、それに大村崑のオロナミンC。「美味しいとメガネが落ちるんですよ」。何年前のものだろう。
バスで奥多摩に戻り、お稲荷こみちの小料理みやぎに入る。先客が一人いたが間もなく帰り、カウンターで一人、女将と話しながら飲む澤乃井の生酒が旨い。
■今回のルート
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