2021/10/29(木)「アイの歌声を聴かせて」 ― 2021年10月29日 16:20
「アイの歌声を聴かせて」鑑賞@TOHOシネマズ池袋。
予告編だけではSFかなどうかなというところだが、監督が「サカサマのパテマ」の吉浦康裕でもあるので押さえておくことにした。
結果は観て正解。
ストーリーだけ追えばベタなジュブナイルで展開も読めてしまうのだが、AIの成長を軸として見れば、シンギュラリティへのステップを意図せずに踏み越える話になる。
作中の高校生たちが結果を考えずに突っ走るのは若さゆえだが、AI研究者たちが実験に対する慎重さを欠き、結果評価も甘い(順調すぎることに疑問を持っても追及しない)点は脚本上の弱点だろう。一方、AIであるシオンがやたらミュージカル風なこととサトミとトウマ二人の幼い頃の出来事とが繋がる辺りは(繋げ方がやや安直だが)面白い。全体としてはバランス良くまとまって気持ちのいい作品に仕上がっている。
アイ=AI=愛の掛詞は明らかだが、AIの名前はシオン。シオン(紫苑)の花言葉は「追憶」「君を忘れない」「遠方にある人を思う」で、サトミを探し求めながら野良AIとして成長してきたAIの「心」に掛けている?
2021/11/27追記
面白い記事があったので、メモ。
2021/11/29追記
上の記事を読んだこともあって再鑑賞@イオンシネマ熊谷。
ハートウォーミング系の人工知能SFとして評価高まる。
最後に開放されたのはシオン単体か、ビルのAI群との複合体か?
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